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開発者の面接で使う質問が「最近読んだ技術書を教えてください」や「他人に勧める技術書を教えてください」です。この質問の良いところは、相手の嗜好や勉強意欲の判断材料になるだけではなく、自分自身が読む本を選ぶ基準にもなる点です。趣味と実益を兼ねた素晴らしい質問です。

1年以上前になりますが、長谷川さんが面接の場で「アジャイルな見積りと計画づくり」を挙げました。それ以前に社内で佐藤さんもこの本を誉めていました。このためずっと気になっていました。

なかなか時間が取れませんでしたが、ようやく読みました。

小説でも映画でも事前に過大な期待をしてしまうとあまり良いことがありません。技術書も同じです。期待しすぎました。正直に言って、この本の感想は「意外につまらなかった」というものです。

本の内容がまずいとは思いません。しかし内容の割に長く感じました。重要なことは20ページもあれば説明できそうです。それが延々と300ページに水増しされている印象です。あるいは、この本を面白いと感じられなかったのは、開発のファンタジーを信じられないほど心がすさんでいるせいでしょうか。

最終章の小説仕立ての章は面白かったです。かつ、この章を読むだけでポイントが押さえられます。時間のない人は最終章だけ読めばいいと思います。

ひとつ良い言葉を覚えました。「スパイク」です。開発作業の中で見積りや技術検証などに試行錯誤するタスクをスパイクと呼ぶようです。こういう作業はしばしば隠れタスクになって予定から漏れるので、スパイクと名前をつけて、きちんとタスク化するのは良いプラクティスです。


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MS大好きなんですが、周りの人にはそのことが理解してもらえず、つくづく日本人にとっては愛情表現は難しいな、と思う今日この頃です。MSラブということで、MS Exchangeでのお仕事が来ましたが、そのときのメモです。今回はMS Exchangeで指定したユーザのメールボックスのカレンダーIDを取得するという、お題です。言語はもちろんC#です。そうです。C++++ですね

[続きはこちら]

※ ありえるえりあにCTOしかコンテンツをのせなくなってきているので、僕のブログから一部転載します。


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磯崎哲也(著)の「起業のファイナンス」を読んだ。

昨年の大晦日に友人から進められ、正月以降の通勤の合間に読み進め、先日読み終えた。

有名本である上に、amazon のレビューにも、読む気も失せるほどの長ったらしいレビューがあるので、改めて自分が拙い文書でレビュー記事を書くことも無いだろうかと思ったりしたが。ここ数か月の間、twitter 上で無味乾燥な情報以外、何も発信をしていないので。これまた長ったらしいレビュー記事を書いてみようと思う。

「この本に書かれている内容を一言で説明しろ」という質問には、残念ながら簡潔には答えられないが。「この本を読んで何が得られたか」という問いについては一言で答えられる。
自分はこの本を読んで、「起業経験者、ないしは企業経営者と2時間喋れる話のネタ」を得た。

往々にして、何かの how to 本を読んで、難解な問題や事象・表現の本質を理解するのは、読み手における高い理解力と、書き手における高い説明力が要求されると思うが。(「ウン億円儲かる本」の類を読んでも、実際にお金が儲かるわけでは無いのと同じように)およそ一般的な理解力の持ち主は、本などの情報から知識を吸収し、何らかの実体験を積むことによって、体系的な知識を獲得するだろう。
本書も他の書籍などと同様。これを読んだことによって、明日からファイナンスのエキスパートになれるかと言えば、(少なくとも自分は)そうではない。そうではないが、少なくとも企業経営者から過去の資本計画や、どういったケースでどのような経営判断をしてきたのかといった情報を引き出す材料(ベースとなる知識等)を本書から得ることができる。

「いやいや。話をするだけなら誰でも出来るぜ」と思われるかもしれないが。企業経営者もある種の専門性を持っているわけであり、そういったスゴい人と話をするには最低限の知識を知っているのといないとでは、引き出せる情報の質に差が生じるだろう。
例えば、「何かプログラミングしてきた?」といった際に「プログラミング?あぁ、NASA とかに侵入するあれね。」とか「あぁ、「コマンドなんちゃら」っていう黒い画面に文字打つのでしょ」などと言う人たちや「闇プログラマー」を自称する人たちに、RMS と会話をする機会が与えられた場合、話題に登るのはせいぜい “身だしなみ” と “健康管理” ぐらいであろう。
これが、GPLv2, v3 を原文で読んだ人たちだったり、ストールマンが来日した際には欠かさず講演に参加する人だったり、八田さんの追っかけをしている人だったり、ストールマンのエッセイ集を数冊購入してバイブルとして持ち歩いてる人であったりした場合、同様な機会が与えられたならば(生きて動いている RMS と接見できた事に感激した後)お互いにとって有意義な時間が共有する事ができるだろう。

同様に本書は、これから起業を行おうとする起業未経験の若手において、起業活動や経営活動に粉骨砕身してきたこの道の先駆者達から、質の高い情報(言い換えれば、「今後知っておくべき情報」)を引き出す事を可能にする良書だと感じた。


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ありえるえりあが新装しましたが、見栄えを良くしようという気がまったく起こりません。
と、放置していたら、見かねた大谷さんがテーマを変えたり色々してくれました。

記事の内容には関心があります。ありえるえりあで面白くて役立つ文書を公開したいと思っています。結構どうでもいいことも書いているじゃないかと思う人もいるかもしれません。どうでもいいことを書くのもブログを続ける生活の知恵です。いつも凄いものを書こうと意気込んでいると続かないからです。そういう人を何人も見てきました。

記事の内容は気にしますが、どう見せるかには関心がありません。

同じ内容の文書はどんな形式で読んでくれても結構というのが基本スタンスです。
文章の構造を示す、箇条書きや段落の情報が抜け落ちては困りますが、そうではない装飾、たとえば色やフォントや文字サイズはそもそも伝達する意志がありません。

こんな態度が自分をUXから遠ざけるのだろうと自覚はありますが、なかなか人間は変わりません。


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