Posted by & filed under .


先日の Developer Summit でのプレゼンに失敗して、すっかり意気消沈している開発部 川野です。

この度、弊社エンジニアの大谷、土江、稲垣、私、そして NTT レゾナント株式会社の森本恭平さん、フリーエージェントとして活動されている高岡大介さんの 6 名で、Sencha Touch の解説本を執筆しました。今月の 27 日、アスキー・メディアワークス様より出版します。

本の紹介

本のタイトルは「HTML5 モバイルアプリケーションフレームワーク Sencha Touch パーフェクトガイド」です。長いタイトルと一部で不評ですが、私は気にしていません。

書籍では Sencha Touch の導入から、フレームワークの基本構成、そして実践的なアプリケーションの開発方法までを扱っています。タイトルの「パーフェクト」の言葉通り、Sencha Touch に関する一通りのトピックを網羅しています。

以下、目次です。

この本を読み終える頃には、「Sencha Touch のアプリ、作れますよ!」と自信を持って言えるようになると思います。

エンタープライズ・モバイルアプリ

アリエルでは、自社製品 Ariel AirOne Enterprise のモバイル機能を Sencha Touch を使って開発しています。今回の執筆を終えて、「やはり Sencha Touch は、エンタープライズ向けのモバイルアプリケーションの開発に適している」という思いを強くしました。

元々、モバイル端末向けの業務アプリは、ネイティブではなく、ウェブで提供する方がメリットが多そうです。Objective-C や Android 向けの Java に長けたエンジニアはそれほど多くはいなそうですし、対応するプラットフォームが増えた場合(例えば、Windows Phone 対応)の負担も大きいでしょう。その点、Web アプリであれば、同一のソースコードで対応できます。技術者の確保も比較的容易に思われます。また、セキュリティ的な観点からも、端末にデータを残さない Web アプリの方が安心感があります。

それに加えて、Sencha Touch には、以下のような特徴があります。

メンテナンス性に優れている

Sencha Touch では、アプリケーションを MVC(モデル・ビュー・コントローラ)のアーキテクチャに従って構築します。また、「クラスベース」のオブジェクト指向プログラミングができるよう、独自のクラスシステムが用意されています。これらの仕組みは、複雑なプログラムを見通しよく構築でき、機能追加を容易にしてくれます。保守期間の長い業務アプリでは、ありがたい特徴です。

データを扱うための機能が豊富

Sencha Touch には、「データパッケージ」というデータを簡単に扱うための一連の機能群があります。また、リストやチャート、入力フォームなどデータを表示・操作するためのコンポーネントが充実しています。業務アプリでは主にデータの管理がメインのため、これらの機能はすぐに役立ちます。

サポートが充実している

Sencha Touch の特徴で、開発者へのサポートが充実している点も見逃せません。高機能な API ドキュメントだけでなく、無料の学習教材(動画・チュートリアル・サンプルアプリ)が多数用意されています。また有償のサポートもあります。業務アプリの開発はチームで行うことがほとんどですが、こうした資料は教育にかかる負担を下げてくれるでしょう。

エンタープライズ向けのアプリ開発に適している点を強調しましたが、もちろん一般消費者向けのアプリ開発にも Sencha Touch は頼りになります。通常の Web アプリとして提供する以外に、ネイティブアプリにパッケージングして、App Store で iOS アプリとして、Google Play で Android アプリとして配布することもコマンドひとつで可能です。Sass・Compass をベースに作られた独自のテーマシステムも、魅力的なユーザーインターフェイスを作るのに便利です。

今後、業務アプリケーションのモバイル対応ニーズは高まると予想されています。実現する技術を選定する際は、ぜひ、Sencha Touch も候補に加えて頂ければと思います。そして採用が決まったら、拙著「Sencha Touch パーフェクトガイド」のご購入を、何卒よろしくお願いします。


関連文書:

Comments are closed.