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「実践JS サーバサイド JavaScript 入門」を書いている最中に名前だけは聞いていて、モノがないのになぜか存在感だけのある不思議なサーバサイドJavaScriptにWakandaというものがあります。

そのWakandaが遂に登場したようです。2年間もWebサイトにcoming soonを載せ続けた大物ソフトです。Chandlerぐらい期待したくなるソフトです。

JavaScript処理系はWebKitのJavaScriptCore系(Squirrelfish)を使っているようです。JavaScriptCoreはSafariのJavaScript処理系です。Chromeのv8(node.jsが使っているので有名)、FirefoxのSpiderMonkey(多くのサーバサイドJavaScriptが採用)、JVMのRhino(JVM系のサーバサイドJavaScriptが採用)がある中、JavaScriptCore系は異色の選択です。

個人情報を渡すことなくWakandaはダウンロードできます。しかし、なんとGNU/Linux版は64ビット版のバイナリしかありません。バイナリでしか手に入らないソフトを動かしてはいけないGNUの戒律があるので動かせません。自分のPCは32ビットだから尚更です。ソースがなければ何もできません。残念です。Wakandaはオープンソースをうたっているのでいつかソースが公開されることを期待します。

そんなわけでモノを動かせないのでドキュメントだけ少し見てみました。

Webアプリケーションフレームワークまわりは、最近、どれを見ても同じに見えます。言語や実装が違っても、いわゆるリクエストのルーティング(ディスパッチ)処理はどれも似たり寄ったりです。こういうのを見るたびにWebアプリケーションをつまらないと感じてしまうのは年のせいでしょうか。

ざっとドキュメントを見る感じ、売りはWakanda Studioと呼ばれるIDEのようです。なんとかStudio的なIDEに個人的には惹かれませんが、一定のニーズがあるのかもしれません。ただ似たような方向性を打ち出していたAptanaはAppceleratorに買収されてしまいましたが

Aptana Jaxer亡き後、All-In-Oneで気合の入ったサーバサイドJavaScriptとしてWakandaは出色の存在だと思うので、Chandlerぐらい期待しています。


関連文書:

  • 関連文書は見つからんがな

One Response to “Wakanda登場(サーバサイドJavaScript)”

  1. avatar

    Abdelahad SATOUR

    Wakanda(ワカンダ) が すごい な ドキュメンテーション 有る。このリンクで :
    http://doc.wakanda.org/
    (今まで 英語 だけ)