「アリエルって何の会社?」の記事で、アリエルは会社ができる以前からグループウェアばっかり作っている、って言うことが分かってもらえたと思います。グループウェアって、昔はそれ自体で価値があったのかも知れませんが、今はコモディティ化して特に目新しい機能はないです。他の製品と比較しても○×表がどれくらい埋まるか、って言うことで、ユーザからしてみればどれも似たようなものでしょ、と認識しているとおもいます。私の理解では、強いて言えば、その製品のUIが好きか嫌いか、と言う違いしかありません。
ホームページを見ていると、開発環境のようなことを謳っています。グループウェアについては一般的なことなので一度でも使ったことがある人なら分かると思うんですが、開発環境についてはアリエルで働いている私でもこのページの内容は漠然としていてよく分かりません。勉強不足でごめんなさい。
アリエルはLotusの出身者達が作った会社らしいですが、Notesは単なるグループウェアだけじゃなくって、クライアント・サーバ環境での開発環境の雄だったそうです。CTOに言わせると、インターネットに乗り損ねた時代遅れのシステムらしいです。大量の非定型的な文書群をデータベースにため込んで利用できるようにするシステムらしいです。非定型な文書を登録したり閲覧したり、一覧するための仕組みを作り込めるので、開発環境って呼ぶらしいです。
以前、CTOに「インターネットに乗り損ねたってどういうことですか?」って聞いたことがあります。WebとしてNotesのデータベースを操作できるように開発するのはものすごく大変だっていうことでした。アリエルの製品は最初からWebを意識してそれをベースに開発したので、Notesと同じことがとっても簡単に作れて、Webからのアクセスに最適化されているんだよって、私にも分かるように教えてくれました。でも、よくよく考えてみると、煙に巻かれただけのような気もします。
それからNotesにあった問題点を解消しているのも、導入の決め手になっているんだよ、って教えてもらえました。でも、その問題点は諸刃の剣なので何が正しくて何が間違っているかは一概には言えないって、遠い目線をして語ってくれました。
アリエルの製品は、開発環境・フレームワークとそれを実行するための環境の二つがあります。前回紹介したグループウェアの機能はすべて、このフレームワーク上に作られています。グループウェア的な機能ぐらいであればアリエルのフレームワークで作れるって言うことらしいです。会社の偉い人が、「アリエルのグループウェアは、それ自体が価値を提供するだけじゃなくって、フレームワークのショーケースなんだよ」っておっしゃってました。
長くなってきたので、このフレームワークや開発環境がどういうものなのか、って言うお話しは次回にします。
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