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見る前に跳べ

ちょっと前に、スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー 「ヤバい経済学」という本を読みました。
アメリカの少壮の経済学者、でも従来の経済学からはアウトサイダー的なレヴィットが、比較的身近な社会の疑問について、経済学の手法で(  実は統計学で ) 斬新な回答を導き出す、という内容です。
大相撲の八百長問題、麻薬の売人の経済性、犯罪率の減少傾向の理由、親が子供に与える影響、等などテーマそのものがユニークな上に、導かれる回答が常識に反するものだったりするので、結構、楽しめます。
しかし、展開されている論理や結論が正しいかどうかよりも、問題を分析する際の柔軟な着想が見事だということに、最も感心しました。
( 因みに原題は、Freakonomics という造語で、邦題よりも洒落てるように思います )

一方で、最近、自分の発想力が硬直していることを、思い知らされています。
先例やこれまでの慣習の重力圏を脱する、発想の跳躍力がないというか...

新しい製品を構想したり、ユーザーインターフェースを工夫したりするチャンスに恵まれているのに、超越すべき既存製品で確立された世界観から逃れられていないのです。
その世界観がベストの解であるならば仕方がありませんが、多分、そんなことはないはずです。
なのにその世界観に囚われている私は、地動説を疑うことを知らずにいたコペルニクス以前の天文学者のようなものです。

今、自分にとって必要なのは、柔軟性なのか、跳躍力なのか、どちらもなのか。
あるいは、バンジーっ、とか叫んでとりあえず跳んでみる勇気なのか。何なんでしょ?

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雑感
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