人間って不思議
でも、不思議がってばかりじゃ、進歩がありません。
不思議を解明しようと頑張っている人たちから啓蒙して貰うの、個人的に好きだったりします。
結局、解明しきれているわけではなかったり、なんだか、びみょうーなヒントがそこにありそうな、却ってむずむずした気分になったりもするのですが...
徳力さんの Blog でも紹介されていてましたが、「アンビエント・ファインダビリティー」は、面白い本でした。
人が情報を見出すということに関して、色んな観点で考察されていて、びみょーなヒントがありそうなんですが、でもやっぱり、むずむずした気分が残っています。
で、「アンビエント・ファインダビリティー」を購入した際に、Amazon が親切に推奨してくれた「MIND HACKS」もまた、面白い本でした。
こちらは、IT に直接、関連した内容ではなく、あくまでも人の心を巡る実証可能な(再実験可能な)知見が、100のHack として列挙されています。
単純に人の心や知覚の不思議な現象を知るだけで楽しめるのですが、直接、関係ないとは言っても、やっぱり人の感覚の仕組みを、ユーザビリティとかに活かせないものかと考えてしまいます。
特に、「3章 注意」に興味深いことが列挙されています。
Hack#34:物を細かく見分ける力は、目の構造と、脳の「注意を向ける能力」によって制限される。
Hack#35:脳は少ない数なら一瞬で把握できる("サビタイジング")。
Hack#38:脳には、直前まで注意を向けていたものに再度注意を向けることを抑制する機能がある。
Hack#42:何かに注意を向けると、同時に、他を無視しようとする作用が起きる("負のプライミング")。
見つけ易さは、主客を転倒させれば、気づかれ易さになります。
ファインダビリティは、アウェアネス、アテンションにつながっているはずです。
なんだか、とても大切なヒントになりそうなのに、私自身はアイディアに転化できないでいます。
誰か、考えてみてくれませんか ?
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