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マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方

マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方」を読みました。

MicrosoftがWindowsでOSの世界を制覇するまでの経緯を、当時内部にいた人間が書いたという本です。
正直、よくある種類の本で、一応手に取りはしたものの、買う気はありませんでした。適当に開いたページにMSXの文字を見つけるまでは。

というわけで、MSXユーザーは買いです。MSX規格が成立するまでの経緯(この辺は伝聞がかなり多め)や、MSXの海外展開にまつわるエピソード(著者の体験)が生々しく語られていて、読み始めると止まりません。

MSXユーザーでない人にとっては、MSXという忘れられた規格で世界制覇に失敗したMicrosoftが、失敗を重ねながらも底力と幸運でもってWindowsをde fact standardにするまでの苦闘の物語として楽しめます。著者の意図としてde fact standardを作る必要条件をエピソードで説明するつもりだったみたいですが、参考になるかは微妙なところです。「闘うプログラマー」が好きな人に、特にお勧めです。

一応Amazonのリンクをはっておきます。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4106102986/

Category(s)
雑談
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