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Up one levelマルチパラダイムデザイン
仕事を終えて帰宅したらブログのネタが待っていました。当初の目論見では、社内の電子会議室にちまちま書いていたRhinoのTips紹介から始めようかと思っていたのですが、予定変更とします。変化を受け入れるのは大切なことです。
ここ最近、アリエルの某ベテランエンジニアが 「ジェネレーティブプログラミング」 に興味津々です。かくいう私もアマゾンのレコメンデーションエンジンにおすすめされていて、内容的にも面白そうなのでウィッシュリストに放り込んでありました。
この本ですが、改めて内容紹介を読んでみると 「マルチパラダイムデザイン」 を継承していると書かれています。さらに、この本から 「ソフトウェアファクトリー」 が派生しているとも書かれています。どうやら最近は出版業界にもオブジェクト指向が普及してきたようで、非常に結構な話です。
不肖私は「マルチパラダイムデザイン」も未読なので、まずこっちから読んでみようと思って調べてみると
ま た 絶 版 か 。
また、というのはどういうことかと言うと、先日開発部長に「闘うプログラマー」を勧められた時にも、買おうとしたら絶版で結局中古をオークションで入手したという経緯があるのです。今回は更に悪いことに、アマゾンに出品されている中古商品はプレミアが付いているようで定価よりも値上がりしています。オークションにも出品されていません。会社の本棚にあるのは知っているのですが、本は買わないと気が済まないのでこれは大問題です。
しかし粘り強く探せば道は開けるものです。ネット書店を10以上探し歩いた末、ようやく紀伊國屋書店BookWebで在庫を発見しました。ええ、一瞬の迷いもなく注文しましたとも。
で、それが今日届いていたというわけです。開封して奥付を見ると、なんと初版第1刷でした。よくぞ今まで生き残っていたものです。絶滅危惧種を保護したかのような気持ちです。紀伊國屋書店GJと言わざるを得ません。
購買層が薄いせいでしょうか、専門書は絶版が早過ぎるように思います。内容は全く陳腐化していない名著・古典の類が絶版で入手困難なのは悲しいことです。大学までは全く畑違いの勉強をしていたこともあり、情報系もしくはそれに近い理工系の大学出身者なら学生時代に読んでいて然るべき本を読んだことがなかったりするので、読みたい本は山のようにあります。しかし、地球の自転周期が24時間である限りは費やせる時間には限度というものがあります。毎日4時間の通勤時間を読書に充てられる私は恵まれているのかもしれませんが、それでも追いつきません。
定価を値上げしても一向に構わないので、良書が安易に絶版にならない世の中になってほしいものです。いや、値上げするとますます購買層が薄くなって絶版が早まるのでしょうか。難しい問題です。
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いかにして問題をとくか
数学は苦手中の苦手です。学生時代は塾に通い、家庭教師を頼み、それでも毎回赤点ばかりでした。受験の経験がないので赤点続きでも素行が良ければ補習と追試くらいで済んだ、とか一応言い訳をしてみます。そうは言っても私はこれでもプログラマの端くれ。今更ですが数学コンプレックスを克服したいと思い立ち社内の電子会議室で話を振ってみたところ、ポリアの 「いかにして問題をとくか」 を薦められたので知恵熱出しながら読んでみました。
実はこの本は以前から知っていて、マイクロソフトの社員は全員読まされるなんていう逸話も聞いたことがあり、本屋で見かけて立ち読みまではしたものの難解そうで結局買わずじまいでした。というわけで再挑戦です。
結果。例題が軒並み分からないのでやっぱり難しかったですが、解説されている問題解決のプロセスはソフトウェア工学と非常によく似ていると感じました。おそらく世間一般のプログラマはまず数学の知識があって、プログラミングやソフトウェア工学を数学のメタファで学んでいくのではないかと思います(本人がそれを意識しているかは別として)。ということは、それなりにプログラミングやソフトウェア工学に慣れ親しんだ今なら、先ほどとは逆に数学をプログラミングやソフトウェア工学のメタファで学んでいくと、案外すんなり理解できるのかもしれません。まずは中学数学の参考書あたりからやってみようかと。で、それなりに数学の知識がついてから改めてこの本を読むと、また色々と得るものがあるんじゃないかと思います。
しかし、世の中には外国語スクールは溢れかえっていて、法律や経営学あたりも仕事をしながら学べる環境はあるのに、社会人向けの数学教室的なものがないのがどうも納得できません。
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Re:マルチパラダイムデザイン
Re:マルチパラダイムデザイン
ですが、本は買って手元に置いておかないと気が済まない性格なのです。俗に収集癖とも言います。