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私がプロジェクト管理を好きな訳

オフィスの増床に伴い今月から同じビルの11Fに引っ越しました。静かで見晴らしがよくて快適ですが、席の都合で西日がきついので夏場はちょっとつらいかもしれません。それと、通勤時間が10秒ほど長くなるので朝ちょっと不安です。

最近はコードを書く量も減ってきて専らプロジェクト管理に注力しています。考えてみれば妙な話です。前の会社ではもっとコードを書きたかったのにプロジェクト管理の職務を強要され、結局それが嫌でアリエルに転職したわけで、なぜ自分はまたプロジェクト管理をやっているのかと疑問に思うこともあります。ただ前職と決定的に違うのは、誰かに強制されているわけではなく自らその道を選んでいることです。

もともと判官贔屓の傾向があるのは自覚していて、周りと違う道を行くのが好きなのは確かです。俗に中二病ともいいます。トヨタと松下と巨人は大嫌いです。スーツは着ない主義でブレザーとジャケットしか持っていません。前職は協力会社を束ねるポジションのSIerだったので、社員はすべからくプロジェクトマネージャになることが求められ、それに反発して技術屋であろうとしていました。アリエルではマネジメント指向の人間は少数派なので、プロジェクト管理に自分の居場所を求めているんだろうと思います。

ただそれ以上に大きな要因は、自分の考えを実行に移せる環境があることだと思います。前職でうんざりしていたのは実はプロジェクト管理という職務ではなく、いわゆるSEPGが定めた開発プロセスを強要されることだったのだということが、冷静に振り返ると見えてきました。自分が納得できていない、成功するはずがないと考えているプロセスをプロジェクトメンバーに強いることは、苦痛以外の何物でもありませんでした。体裁を整えるためだけにキングファイル何冊にもなる書類を作り、社内のあちこちを巡って承認印をもらって歩くのが、ソフトウェア開発の本質とはかけ離れた作業だと分かっていて、その無駄な時間をもっと生産的なことに使いたいと思っていました。

今は、自分の思い描くプロジェクト管理を実行に移すことができます。責任が重いのは承知の上ですし、実際のところ成功しているとは言い難いのは否定しません。マイクロマネジメントに陥ったり、意図せずクリティカルパスを握ってしまったり、メンバーに残業を強いる結果になったり。しかし、少しずつですが良い方に向かっていると感じています。その実感が、この仕事を楽しいと思える理由だと思います。

この業界ではプロジェクトマネージャをエンジニアの花形のように見る向きがありますが、私はそうは思っていません。プログラマがコードを書く作業に没頭できるように、諸々の雑用を引き受けるのが仕事です。クライアントとの仕様調整から故障した開発用PCのメンテナンスまで、その内容は多義にわたります。いざとなれば火消し要員としてコードも書きます。決して華やかな仕事ではなく、楽な仕事でもありません。それでも私は、この仕事が好きです。

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