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Cloudforce(salesforce.comのイベント)

blogger招待を受けて、salesforceのイベントcloudforceに行ってきました。

blogger招待の証拠写真。

このタグ付き名札をぶらさげることで次の特典がありました。

  • Press/blogger席が前方の良い場所に確保してある
  • 無線LANが使える

報道関係者と一緒の席で良かったです。bloggerだけの一角だったら、自意識過剰のbloggerに囲まれた挙げ句、周りから、あの人たちbloggerだよと指さされて笑われているのじゃないかと気をもみそうです(既に自意識過剰。なぜならbloggerだから)。

HTC端末でgmailにアクセスして、メールが来ていないことを確認するのに無線LANを活用しました。使っていないgmailアカウントなので当然の結果です。要は宝の持ち腐れです。写真も撮っていないしメモも取っていません。bloggerらしくなくて申し訳ないぐらいです。

blogger招待されたことを会場で知り合いに話したら、いつからbloggerになったんですか、と聞かれました。今日からです、と答えました。

さて、blogger招待を受けて好意的な記事を書くと思われるのは癪なので、なるべく批判的に書こうと思います。

マーク・ベニオフの講演はどこにも新奇性がなく、こんなものでメディアの記者は記事にできるのかと心配するほどです。@ITの記事はこんな感じです。

facebook連携の話は今回の新発表じゃなくて、今年の4月のCloudforceでも聞いた話です(下記リンク先参照)。twitter連携は4月に言っていた気もしますが忘れました。どちらにしろ、HTTPで外部のWebサービスを叩く基本機能は以前からあるので、facebook連携もtwitter連携も、技術的な進展と言うよりはマーケティング向けです。

今回新発表と言えるのはmixi連携とForce.com Free Edition(無料版)のふたつぐらいです。地味です。

4月のCloudforceではSaaS、PaaSの用語をクラウドで置き換えた印象でしたが、今回、明確に次のように言い切っていました。

  • クラウドはIaaS、PaaS、SaaSの3つのスタックからなる

クラウドという用語を(どうしても)定義しなければいけないなら、個人的には最もしっくり来ます。少なくとも上の3つのどれかと混同されて話されるぐらいなら、3スタック揃ってクラウドと呼ぶ、と言い切ってくれた方が遥かに混乱が減ります。ちなみにASPという言葉はASP.NETのことになりました。

午後のセッションは開発関係のセッションにずっといました。全般として、開発環境に関してもあまりの変化の無さに驚きました(名称だけは変わっていましたが(脚注))。MicrosoftやGoogleとは企業文化が違うようです。良く言えば枯れているのかもしれません。1年前も書いていますが(下記リンク先参照)、元々、force.comに驚くような技術要素は見当たりません。ただし1年前にも書いているように、この規模できちんと動いているのが脅威です。

以前から気になっていましたが、裏側はOracleとのことでした(らしいとは聞いていましたが)。salesforce.comの人間はマーク・ベニオフを始め、みんなしてOracle叩きをしているので違うんじゃないかと疑いもありました。しかし噂どおりOracleとのことでした(特に秘密でもないようです)。

ますます(それなりに)安定したパフォーマンスを維持できているのが凄いと思いました。

元々はSaaSとしてのマルチテナントアーキテクチャで不可避的に作りこまれた「ガバナ制約(RDBへのクエリ回数やクエリの結果セット数やコレクションの要素数に上限値がある)」が、結果としてうまい設計なのかもしれません。開発者には色々と苦労をかけるようですが、始めからそういうもの(制約があるもの)と思わせてしまえば、特に文句もでないのかもしれません。

新しい話はほとんどありませんでしたが、1年前になかった技術要素にForce.com Sitesがあります。これはforce.comをCMSとして使える機能です。発表者がシンプルな仕組みと連発していましたが、まさにそのとおりです。極論すると匿名ユーザアクセスを許可、もっと極論するとアクセス制御をすっとばせる設定をページに指定可能、というものです。地味ですがキラーかもしれません(現状はまだ少し敷居が高いですが、洗練されれば自前サイトにMT(Movable Type)を設置するよりいいかもしれません)。

脚注

色々と名称だけは変更しています。VisualforceはForce.com Pages、Apex CodeはForce.com Codeになっています。位置づけがわかりやすくなったので良い変更です(と言うか元の名称がひどすぎる)。

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