sqliteのLIKE演算でインデックスを使う方法
sqliteで、次の条件を満たしたselectでインデックスが使われていませんでした(explainで確認)。
- インデックスを張ったカラム
- LIKE '/foo/bar/%'のように%が最後
次のページにsqliteがLIKE演算子に対しインデックスを使う条件が書いてありました。
sqliteのデフォルトは、case-sensitiveがOFFです。つまり、文字列比較の時、大文字小文字を区別しません("abc"と"ABC"が等価になります)。多くの局面で、不当なデフォルト設定だと思いますが、SQL標準がそう要求しているようです。
case-sensitive=OFFの時、sqliteは上記のようなLIKE演算に対して、インデックスを使ってくれません。AirOneで使うsqliteは、コンパイル時に'-DSQLITE_CASE_SENSITIVE_LIKE'を渡して、case-sensitive=ONにしました。explainで確認して、インデックスが使われることを確認しました。そもそもLIKE演算はあまり使っていないので、影響は微々たるものです。
SQL標準がcase-insensitiveを要求しているとすると、他のRDBMSでも、デフォルトはcase-insensitiveで文字列比較をしているのかもしれません。これだけでインデックスを使ってくれないsqliteは極端な例で、他のメジャーなRDBMSでそういうことは無いと思います。しかし、僅かとは言え、case-insensitiveな比較がcase-sensitiveな比較より重いのは、どんなシステムでも変わりません。case-insensitiveにする理由が無い場合、明示的にcase-sensitiveにする方が良いと思います。
Oracleに比べると、sqliteは実に単純です。素直で分かりやすい反応を返します(バカとも言う)。年寄り扱いされそうですが、この反応の素直さが好きです。いざとなればソースを見ることもできます。素晴らしい。
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