2007/08/29
ソフトウェアのwishlist管理
アリエルでは、伝統的にwishlist(要望リスト)をBTS(バグトラッキングシステム)で管理しています。別に斬新なアイディアではなく、ソフトウェア開発のスタイルとしては伝統的なやり方だと思います。
最近、このスタイルは思ったほどスケールできない気がしてきました。
バグであれば、修正することでクローズできます。しかし、他人が挙げた要望は、いらないと感じても、そうムゲにクローズすることができません。欲しいと思う人が最低ひとりいるということは、世の中に欲しがる人が大勢いる可能性があるからです。こうして、要望が塵のように積み重なっていきます。利害関係者が少なければ、いらないモノはいらない、と非情に切り捨てられるのですが、関係者が増えるとなかなかそうできません。
一方、まったく逆の話ですが、BTSへの書き込みにはある程度の心理的な敷居の高さがあるのも事実です。この結果、アイディアを思いついてもBTSに書き込まない人もでてきます。こうして、BTSへの書き込みの心理的な敷居を越えた一部の人は、(どうでもいいように見えることもある)ちょっとした思いつきをBTSに書き連ね(アイディアの90%はクズなのでたいていは放置)、心理的な敷居を越えていない人は口をつぐむか、掲示板に独り言のようにアイディアを書いたりします(そして、流れ去ります)。
個人的な今の考えは、wishlistをBTSからwikiに追い出す、です。結局、同じ、という可能性もありますし、何か変わるかもしれません。
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Re:ソフトウェアのwishlist管理
TracのWikiは論外。