2009/07/14
TestLink使用レポート
社内でTestLinkを使い始めています。
実際にTestLinkを使ってテスト管理をした人から使用レポートをもらいました。報告します。ちなみにTestLink以前はテスト仕様書をテキストファイルで管理していました。BTSはsubversionと連携しています。
少し褒めすぎな気もしますが、TestLinkを褒めて得することもないのでまあ率直な意見だと思います。
良い点
- テスト計画を立てる際の目安が立てやすくなった
- 進捗率が把握しやすくなった
- 不具合の管理がしやすくなった
- テストケースが見やすくなった
悪い点
- 過去のテスト仕様書を移行するのが大変
- 不具合らしきものが多い?
- 実行結果に登録したチケット番号はテストケース自体へは反映されない
それぞれ補足します。
- テスト計画を立てる際の目安が立てやすくなった
- テキストベースは全体量が把握しづらかった。TestLinkではテストスイートごとにテストケースの数を表示してくれるので、アプリ別の量から全体の量まで一目で把握できるようになった。計画を立てる際に計算しやすくなった。
- 進捗率が把握しやすくなった
- 毎日メールでテスト技術者から進捗連絡をもらっていたが、それだけでは全体量に対する進捗率がわかりずらい上に、テスト技術者自身もテキストファイルのスクロールバーで大体の進捗を計っていただけだったのでテスト終了の目処が立ちづらかった。TestLinkの機能でテスト全体に対する進捗率やテスト技術者ごとに割り振ったテストケースの進捗率が一目でわかるので、テストが早い人または遅れている人への対応等、早い段階で調整をすることが出来た。
- 不具合の管理がしやすくなった
- テスト仕様書にチケット番号を記入してもらっているが、・今回の計画で起きているのか過去の不具合なのかがわかりづらい ・仕様書からは不具合の総数を把握しづらい ・ベリファイ後に仕様書の「結果」を書き換えるのにテストケースを探す時間がかかる 等の問題があった。 TestLinkでは「テストの実行」ページから現状で不具合が残っているケースを絞り込むことができるのでベリファイ後のメンテが楽だった。 また、「レポートとメトリクス」画面から今回の計画で起きた不具合を抽出することができるので不具合の総数の把握等が楽だった。
- テストケースが見やすくなった
- テキストファイルでは文章が長いものや、似ているテストケースがいくつも並んでいる時などに、どこを見ていたのかわからなくなったり内容の把握に時間がかかる時もあった。 TestLinkではテストケースがそれぞれ単体で存在していることや文章に色や下線等の装飾ができる等、テストケースを見易くする工夫が出来るのでテストの見落としや無駄なタイムロス等の回避に役に立てたと思う。
- 過去のテスト仕様書を移行するのが大変
- これはしょうがない...
- 不具合らしきものが多い?
- 日本語まわり?
- 実行結果に登録したチケット番号はテストケース自体へは反映されない
- 実行結果で登録したチケットをテストケースに反映する機能が無いため、現在はテストケースに「過去の不具合」というフィールドを作成し、テスト計画終了後に自分でチケット番号を登録しなければいけない
ここまではテスト管理者の視点です。実際にテストをする人にも好評のようです。テスト技術者のひとり、茨城のリカちゃん人形、Aさんも「TestLinkを使い始めて自分の業務範囲が明確になった」「TestLinkを使い始めて髪に艶がでた」と語っています。
そんなわけでTestLinkはお薦めです。
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