2010/10/22
社内のQG(品質グループ)に向けたメール
海外のIT系企業で、トップが社員に向けて書いたメールなどが公開されたりします。意図しないリークもあったりしますが。
真似して、社内のQG(品質グループ)に向けて書いたメールを公開します。
QGのオフサイトミーティングについて
QGでオフサイトミーティングをやると聞きました。 ミーティングのアウトプットを何にするか決めることも含めて任せますが、議論が無限ループ化しないための指針を示しておきます。
- たいていのテスト作業は、個別で見ればやった方がいい
- しかし、テスト作業にかけられるリソース(人間と時間)は有限
- このため、テスト作業に優先度をつけることが必要
- 優先度は重要度とコストで決まる
- テストの重要度は、そのテストをしないことで見逃しうる不具合の深刻度で決まる
- しかし、重要度もコストも、推測でしか見積もれない部分が残る
- このため、優先度の決定の一部は勘と経験による決断が必要
- 最終的には、テスト作業の優先度の決断は、何を捨てるか(何をしないか)の決断
残念ながら決断の結果は悪い形でしか知りようがありません。なぜならリリース後に不具合ゼロはありえないからです。 常に、後から「なんでここをテストしなかったんだ」と責められるのが品質グループです。因果な商売です。
優先度をきちんと決めてテストをしたなら、後出しジャンケンの相手をする必要はありません。
教科書的には、捨てたテストによって起こりうるリスクを事前に挙げておくべきと説きます。 個人的には、悪い結果は悪い結果と受け止めて、次のテスト計画に生かせばいいと思います。
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