さよならPlone
ありえるえりあのシステムをPloneからWordPressに移行します。RSSのURLは変わるので、アナウンスも兼ねて書いておきます。
移行予定は今月末か来月頭です。今までのコンテンツは同じURLでアクセスできるようにします。コンテンツのコンバートはせず、スタティックファイルとしてアクセスできるようにします。
最近、世の中でWordPressの寡占が進んでいる気がして、果たしてありえるえりあが寡占の一端を担っていいのかと自問することもありましたが、ごめんなさい、もう面倒なことは嫌です、世間に流されることにします。
Ploneに移行したのは、2005年12月23日です。
移行当時の印象を書いた記事が次のふたつです。
- http://dev.ariel-networks.com/Members/inoue/plone-impression1
- http://dev.ariel-networks.com/Members/inoue/plone-impression2
5年間Ploneを使いました。使い始めた当初は使い慣れないというだけでソフトウェアを貶めるのは良くないと思い、記事も遠慮がありました。5年間も使ったのだからもう言ってもいいと思います。はっきり言います。Ploneは他人には勧められません。
まず動作が重いです。文書の更新が重いだけならともかく参照も重いです。少しアクセスが集中しただけでCPUが100%近くに張り付きました。
ただ最も他人に勧められないと思う点はユーザビリティです。たとえば下の操作画面で、一覧選択にチェックを入れて、画面右上のアクションメニューから"delete"を選択すると何が起きるでしょう。
一覧の選択とは無関係に、画面で今見ているフォルダ相当のものが消えるのが答えです。
これでも内部アーキテクチャに狂いはありません。RESTの用語を使うと、アクションメニューの操作対象はコレクションリソースです。右上のアクションメニューの操作は一貫して、今画面に現れているリソースへの操作です。動作は合理的で一貫しています。美しいとすら言えます。ぼくがPloneの作り手だったら、何の問題がありますか?、と開き直りそうです。
要はPloneのユーザビリティを考えている人はぼくみたいな人間です。悲しいことにだからダメです。
ユーザビリティには合理性や一貫性よりも慣習が大事なことがあるようです。一覧選択から選択操作をして"delete"を選べば、選択対象の削除を期待するのが人情です。
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