Personal tools
You are here: Home ブログ matsuyama 責任と仕事について
Document Actions

責任と仕事について

責任というのは良い仕事に大きく貢献する。僕が正社員なりたてのころ、あるソフトウェアの開発を任されたのだが、技術的な大失敗に加えて仕事のやり方そのものでも大きな間違いをおかしてしまったことがある。当時は、開発を完全に任されたといっても僕自身は言われたとおりにプログラムを書けばそれでいいと無意識に信じており、進捗の報告やスケジュールの調整の必要性を全く考えておらず、その上、その案件の責任さえもどこか別の場所にあると思っていた。もちろん僕のミスを早期に検知しなかった管理側にもミスがあったと思うが、しかしやはり一番大きなミスは僕が責任を感じなかったところにあると思う。責任を感じていれば、期限内に仕事を完了するためにスケジュールを立てていただろうし、たとえ求められなくても進捗の報告もやっていただろう。また、言い過ぎかもしれないが技術的な失敗もなかったかもしれないとすら思うのである。

ではなぜ責任が良い仕事に貢献するのだろうか。おそらく、責任というのは社会と協調したいという欲求のようなもので、それを満たすことで充足感を得られるのだと思う。もちろん仕事が忙しくて奔走することもあるだろうが、その程度の苦痛など充足感が得られる幸福あるいは充足感のない空虚からくる精神的苦痛に比べれば取るにたりないものである。そういうわけで「大変だけどやりがいがある」という表現が使われるのだろうし、責任は社会的協調の項目において人間を幸福にすると言ってもおそらく間違いではないだろうと思うのである。幸福よりモチベーションを発揮できる状態というのを僕は知らない。そしてモチベーションは良い仕事に貢献する。また責任はある種の緊張感を生みだして頭脳と精神をとぎすます。そういうわけで責任は良い仕事に貢献するのである。

以上の話は、かなり抽象的で観念的なものである。僕自身これが絶対に正しいとは思っていない。正しいと思うにはもっと具体的な事例を観察する必要がある。ただ、現時点での僕に限っていえば責任は良い仕事をさせてくれる大事な要素のようだ。全く責任のないぬるま湯につかって崩壊していく図を想像するとそれはますます正しく思えてくる。仕事と人間について説明するには局所的で稚拙すぎる内容だが、上記の考えを導きだしたこの 1 年間の経験は結果的に良いものだったと思う(損害をあたえてしまったが)。

Category(s)
offtopic
The URL to Trackback this entry is:
http://dev.ariel-networks.com/Members/matsuyama/responsibility-and-work/tbping

Re:責任と仕事について

Posted by takatsuka at 2007-10-28 23:17
人は、失敗から学び、成功から潤いを得る。なんて。
成長ホルモンが分泌されているうちに、失敗しておいて下さい。
Add comment

You can add a comment by filling out the form below. Plain text formatting.

(Required)
(Required)
(Required)
(Required)
(Required)
This helps us prevent automated spamming.
Captcha Image


Copyright(C) 2001 - 2006 Ariel Networks, Inc. All rights reserved.