2006/03/27
XML離れ
昔、「さよなら、上から下までXML (by Groove)」という記事を書きました(http://dev.ariel-networks.com/blog/inoue.php?blogid=2&archive=2004-5-13)。
あれからAirOneも少しずつXML離れが進んでいます。
AirOneのUIのパフォーマンスに負の影響を与える要素に次の3つがあります。
- XMLのファイルロードおよびパース処理
- XMLの暗号化、復号、署名処理
- JavaScriptなどWebブラウザ上の処理
2番目に関しては、払うべきコストだと思っています。セキュリティ周りの重い処理が、サーバに集中せずに各PCに分散している点で、うまく分散処理が効いている、と見ることもできます。もっとも、AirOneのセキュリティ周りの処理は、やりすぎかな、と思うこともありますが。 3番目に関しては、リッチなユーザビリティとのトレードオフです。(CPU)コストに見合う(ユーザビリティ上の)メリットがあれば、払うべきコストです。 しかし、1番目のXMLにかかるコストは、いまいち割があっていません。
主に表示系を中心に、ローカル処理はXMLからDB(sqlite or sdb)に置き換えています。
sqlite(http://www.sqlite.org/)の'sqlite3'オブジェクトはスレッド間で共有できないらしいので、現在のAirOneのコードでは、各スレッドがsqlite3_open()を呼んでいます。 FAQ(http://www.sqlite.org/faq.html#q8)を見ると、バージョン3.3.1でこの制限が無くなったようです。
XML離れが進んでも、XMLと手は切りません。マーロウ風に言えば、「XMLにさよならをいう方法はいまだに発見されていない」、です。
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