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ソフトウェアの成熟とロードマップ

apacheのMLにバージョン3.0に向けた「ビジョン」がない、どうしよう、という投稿がありました。

その後、スレッドは続いていますが、まずはバージョン2.4(次のメジャーバージョン)に専念しよう、という意見が大半です。一部、バージョン3.0に向けた夢を語る人もいますが、それほど明確なビジョンは現れていません。

(非同期I/Oで)高速化しようという意見はちらほらあります(前からあります)。cherokeeはlighttpdとnginxとのベンチマーク比較を載せていますが、apacheは比較すらされていません。

もっと速く、というのは何もビジョンがなくなった時のロードマップとしては妥当です。

アプリケーションサーバ的な方向として、fcgi、ajp、wsgiあたりを統一的に扱うべきだという意見もあります。妥当な落とし所な気もしますが、平凡と言えば平凡です。

Webサーバに今、新しい夢があるのかと言われると難しいところです。HTMLは久しぶりにHTML5が出て動きがありますが、HTTPにHTTP2の動きはありません。

実はWaKaというHTTP Nextを狙った提案が以前ありました。たぶん誰も必要としていないので動きがありません。

apacheのMLを見て思い出すのがリーナスの態度です。Linuxにロードマップはない、というのがリーナスの一貫した態度です。Linuxの場合、新しいハードウェアが出ることで開発がドライブされている印象があります。普通のソフトウェアの場合、成熟してしまうと、より速くとより使いやすく以外にロードマップがなくなります。

商用ソフトウェアの場合、ロードマップはありません、という回答は許されないので、必然的にソフトウェアはただひたすら肥大化していきます。

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