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プログラマの理想の採用

小関順二の「間違いだらけのプロ野球」(何年度版かは不明)だったと思うのですが、こんなことが書かれていました。かつてダイエー(知らない人もいるかもしれませんが、ソフトバンクの前身です)が城島をドラフト一位指名したことを絶賛する記事でした。

ダイエーが駒大進学の決まっていた城島を強引に指名したことを褒めていたのではありません。こんなことは日常茶飯事ですし、褒められたことではありません。

当時、ダイエーには吉永という捕手がいました。晩年、巨人に移籍したので、それで覚えている人もいるかもしれません。wikipediaに成績が載っているので、リンクを張っておきます。

城島をドラフト指名した年(1994年)、吉永は25才、ベストナインに選ばれています。捕手でありながら、三割近い高打率と二桁本塁打を三年連続で達成しています。25才という年齢を考えると、正捕手は10年安泰と思ってもおかしくない成績です。しかし、現実は、ダイエーは城島をドラフトで指名し、城島はほどなく吉永から正捕手の座を奪います。

凡庸なフロントであれば、吉永で正捕手安泰と考え、ドラフト下位で控え捕手を指名しようと考えます。自軍に10年安泰の正捕手がいれば、ドラフト上位で投手や野手を指名しようと考えるのは不思議ではありません。しかし、当時のダイエーはそんな守りのドラフトはしませんでした。その年一番良いと思った選手(城島のことです)を果敢に採りにいきました。この姿勢を小関順二は絶賛します。

ポジションが被ろうが、才能があると見込めばドラフト指名していく姿勢こそが、強いチーム作りに必要だと小関順二は説きます。事実、その後のダイエー(現ソフトバンク)は強いチームになりました。

この点に関してプログラマも同じです。才能あるプログラマならいつでも採りに行くべきです。才能あるプログラマの採用に関して、ポジションの空きなんて関係ないからです。才能を見込めば、やらせる仕事がなくても、採りにいきます。暇でしばらく遊ばせておくことになったとしても、それがなにか問題あるのでしょうか。プログラマの理想の採用とはそういうものです。

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