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カリスマ的支配

Gatesという「カリスマ」が去るMicrosoft

今更、GatesやMSについて何か語るのかと思うかもしれませんが、どうせ何を書いてもアンチMSの戯言と誤解されるので、今、MSについて語る気はありません。

上の記事を読んで某社のことを考えたので、その話です。

「カリスマ的支配」の会社の社員には、次の3つの道があります。

  • カリスマに従う
  • カリスマになる
  • 会社から去る

「カリスマ的支配」の会社が大きくなった時、経営者の取る道は次の3つです。

  • 行けるところまでカリスマ的支配を続ける
  • (ミニ)カリスマを育てる
  • カリスマ的支配をやめる

最初の道は、カリスマ性がスケールする限り、行きつく所まで行く戦略です。社員1000人に君臨できたカリスマなら、社員が1万人になっても君臨できるはずです。その先に何があるかは分かりません。

ミニカリスマを社内に育てる戦略は、事業部化して事業部のトップに目をかけます。分社化は、事業部化より先鋭的な戦略です。

3番目のカリスマ的支配をやめるのは、IBMのような会社になる戦略です。

1番の戦略は先行き不透明な不安感があります。2番の戦略は中庸に見えて意外に困難な道です。3番の戦略は会社として正しい進化に見えますが、優秀な人材が逃げやすい難があります。

某社は3番の戦略を選択したと見る向きもあるようですが、ぼくの見方は違います。1番にかけつつ、2番に保険をかけた、と思っています。

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