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JavaOne/Oracle OpenWorldレポート - JavaOne全般編 -

2010/9/19(日)から9/23(木)までJavaOne/Oracle OpenWorld2010に参加したレポートの続きです。繰り返しになりますが同じ但し書きを載せます。

客観的で公平な記事はプロのジャーナリストに任せて、このブログでは偏向した意見や個人的な感想を織り交ぜて書きます。なお、英語力と記憶力のため間違いがあるかもしれません。間違いを見つけたら指摘してください。

今日はJavaOne全般の印象をレポートします。

サンフランシスコに着いて最初のうちは気にならなかったのですが、徐々に気になりだしたのが、JavaOneが僻地に追いやられている事実でした。サンフランシスコの事情を知る人には会場の配置から自明だったようですが、事情を知らないので最初はわかりませんでした。

日本を発つ前、JavaOneはサンフランシスコのどこでやるのですかと聞かれて、Moscone Center(以下Moscone)です、と答えていたのですが、結論から言えば、Mosconeで行われていたのはOracle OpenWorldでした。JavaOneの場所は少し離れたヒルトンホテル含む3つのホテルです。この3つのホテルの会場をZoneと呼んでいました。

Mosconeはコンベンションセンターです。日本で東京ビッグサイトや幕張メッセの巨大さを見ているので特に驚く巨大さではないですが(Moscone North、South、Westと3つにわかれているのでむしろこじんまり感じるぐらいでした)、キーノートが行われたホールの巨大さは驚異の広さでした。もっとも日本のコンベンションセンターでも同じ広さの会場は作れるかもしれません。単にあの広さを一杯にするほど聴衆を集められる話し手がいないだけだと思います。

JavaOneのキーノートなどはMosconeで行われましたが、基本的にはここはOracle OpenWorldの場所で、JavaOneは離れたZoneで行われました。場所を下記の地図で説明します。

Mosconeから4th St.を北上してMarket St.にぶつかったところで西に向かうEllis St.に入ります。Ellis St.とMason St.の交差した場所のHilton Hotel、Nikko Hotel、Park55 Hotelの3ホテルがJavaOne会場のZoneです。ちなみにMarket St.とMisson St.のふたつがサンフランシスコの大通りです。Zoneの辺りは特段寂れてはいませんが、Hiltonより更に西に向かうと結構寂れています。最初思いませんでしたが、何度かMosconeとZoneを行き来するうちに、あれ、もしかしてJavaOneの会場は僻地?という気分になってきました。

Mosconeおよび近くのYerba Buena Gardensが中心地で、きらびやかなことはすべてここでありました。Mosconeの様子は以下の感じです。真っ赤です。JavaOneではなくOracle OpenWorldです。

/Members/inoue/images/javaone/moscone.jpg

今回の滞在で80%ぐらいの時間はZoneにいました。キーノートやOracle OpenWorldの展示会などのためにMosconeに行きます。MosconeとZoneの間の一般道に以下のような矢印があって、みんな踏みつけながら通り過ぎて行きます。ここを何度か行き来しました。

/Members/inoue/images/javaone/arrow.jpg

JavaOneのセッションですが、大きなキーノートとジェネラルセッションは原則4つありました。これらは大きなホールで聴衆も1000人以上です。他に聴衆が数10人から数100人オーダーの個別セッション(原則は1時間。ハンズオン的なセッションはもう少し長め)は月曜から木曜までの4日間、朝から晩までみっちりあります。同じ時間帯に10数個のセッションが平行してあります。合計がいくつかは数える気がしません。一番セッションが多い火曜日など朝8時から始まり、最後のセッション終了は夜9時45分です。どれだけ外人タフなんだと、という感じです。

夜に近いセッションほどBOF(Birds Of Feather)が増えディープになるのかもしれませんが、あまり夜遅いセッションは参加しませんでした。このせいでもしかしたらJavaOneの楽しみを逃している可能性もあります。午前中の比較的公式のジェネラルセッションにでると、流石に夜遅くの非公式系までずっと残るのは体力的に無理でした。

夜に近いセッションは聴衆の極端に少ないのもありました。火曜の18時からあった「Expression Language: Community Feedback and Future Development」の聴衆の数は20人を切っていました。内容もつまらなかったです。同時間帯で人が大勢いるセッションもあったので、スピーカーからつまらない内容であることがわかる人にはわかっていたのかもしれません。

以下、キーノートとジェネラルセッションの感想です。

月曜の午前: JDK7 and Java SE 7 (Hilton)
Mark Reinhold氏がJavaコア言語について技術的な話をしました。Javaコア言語の話は別レポートにします。
月曜の午後: JavaOne Keynote (Moscone)
オラクルのVPがJavaの利用の広がりなど一般的な話をしました。オラクルがこれからもJavaにコミットしていくことをビジネスライクに語りました。ゲストとしてApolo Anton Ohno氏が登場しましたが、知らないので何の感慨もありません。残念。
火曜の午後: JavaOne Technical General Session (Hilton)
Javaコア言語についてMark Reinhold氏が再び登場しました。基本的には月曜午前の話と同じでした。Java EEについてRoberto Chinnici氏が話しました。Java EE6の話とJava EE7に向けての話を少ししました。Java EEについては別のレポートにします。Java MEについてGreg Bollella氏が話しました。Java MEはあまり興味がなくてきちんと聞いていません。
木曜の午前: JavaOne Keynote: The Java Frontier (Moscone)
数人がスピーカーを引き継ぐアメリカン(?)なスタイルのキーノートでした。最初にRay Kurzweilがスピーカーとして登場しました。いわゆる大物登場の枠のようです。どう見てもプレゼン資料は使いまわしです。技術の進歩の話をしていましたが、資料はJavaとまったく無関係です。時折、強引にJavaと結びつけて話していました。実は話についていけませんでしたが、たぶんありがたい話だったのだと思います。月曜のKeynoteよりJavaFXやJava ME系の話が多い印象です。JavaMEの組み込み系があるとショーとして華やかになります。火曜にも登場したGreg Bollella氏登場で、スマートペンやスマートカーの紹介がありました。スマートペンのLiveScribe、会場のみなさんにプレゼントします、というアナウンスを待っていたのですが、JavaOneで買うと15%オフ、だけでがっくりです。JavaFXは...どうでもいいですね。盛り上がっていたと言えるのか、よくわからない雰囲気でしたが、JavaFXの割には頑張っている、という印象以外はありません。

JavaFXに関しては別レポートを書く気はないのでここに書きます。JavaFXは端末の画面周りの座を取りたいのだと思いますが、今の流れを見ていると、ここの本命技術はHTML5でしょう。HTML5(プラス暗黙にJavaScript)がGUI記述言語として王座にしばらく君臨する気がします。HTML5がGUI記述言語として優れているのか微妙ですが、HTML5の優位は動かない気がします。

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