2006/11/08
iCalendar(rfc2445)で終日の予定のDTENDの正しい仕様は?
AirOneのスケジュール文書の内部フォーマットは、iCal(rfc2445)のXML版のxCalです。基本的なsemanticsは同じです。
Google Calendarのスケジュール文書のフォーマットは、ATOMベースのGData(XML)ですが、基本的なsemanticsはiCalに従っています。
両者の終日の予定の表現に違いがあります。
AirOneで2006/11/7の終日の予定を作ると次のようになります。
- DTSTART: 2006-11-07
- DTEND: 2006-11-07
Google Calendarで同じ終日の予定を作ると次のようになります。
- DTSTART: 2006-11-07
- DTEND: 2006-11-08
どちらが正しいのでしょう。
rfc2445で該当するのは次の箇所だと思います。
The "VEVENT" is also the calendar component used to specify an anniversary or daily reminder within a calendar. These events have a DATE value type for the "DTSTART" property instead of the default data type of DATE-TIME. If such a "VEVENT" has a "DTEND" property, it MUST be specified as a DATE value also. The anniversary type of "VEVENT" can span more than one date (i.e, "DTEND" property value is set to a calendar date after the "DTSTART" property value).
終日の予定の場合、DTSTARTもDTENDも、値は時刻を持たずに日付だけにしろ、で、この部分は明確です。問題は、次に続く説明です。
The "DTSTART" property for a "VEVENT" specifies the inclusive start of the event. For recurring events, it also specifies the very first instance in the recurrence set. The "DTEND" property for a "VEVENT" calendar component specifies the non-inclusive end of the event.
"inclusive"と"non-inclusive"の解釈です。まず注意すべきは、ここは終日の予定に限定した説明ではありません。DTSTARTとDTENDが時刻まで含んだ値だとすれば、常識的な解釈です。9:00から10:00までの予定と、10:00から11:00までの予定があれば、普通は、予定の重複とは見なしません。10:00を示す「点」がどちらに含まれるかと言えば、常識的には後者(10:00から11:00までの予定)に含まれると考えます。
これを素直に日付に拡張すると、...Googleの解釈の方が正しい? アリエル負けた?
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Re:iCalendar(rfc2445)で終日の予定のDTENDの正しい仕様は?
コードで素直に表現するなら、"DTEND: 2006-11-08" のほうが取り回しがラクそうですね。
直感とコードとどちらを優先するかになるんでしょうか。
Re:iCalendar(rfc2445)で終日の予定のDTENDの正しい仕様は?
「10:00まで」もそれを含むような気がしますが、時間だからでしょうか?
「A~Cまでで選べ」ならCは含まれるので・・・
常識的に後者なのでしょうか・・・