DRMとオープンソースは共存可能?
DRM(*)が理解できません。
思想的に理解できないという意味ではなく、技術的に分かりません。 ブラックボックスな部分を仮定すれば別ですが、オープンソースで実現する方法が理解できません。
視聴を制限するために、コンテンツを暗号化する必要があることは分かります。 視聴権限のあるユーザだけが復号鍵を取得できる仕組みの実現も、可能だろうと思います。 復号鍵を保存されたり配布されたりしても問題が無いように、時限的な鍵にする必要があることも理解できます。その手段も、ハードウェア固有の情報を使ったり、時刻やシリアル番号を使ったり、ネットワークのセッションを利用すれば、できそうな気はします。
しかし、オープンソースのDRM対応プレイヤーを考えると、コンテンツを守れる気がしません。 視聴すればプレイヤーは復号後のコンテンツをどこかで得るはずです。ソースがあれば、復号されたコンテンツを取り出すことは難しくないはずです。
そんなわけでオープンソースのDRM、という触れ込みのOpen Media Commonsには興味がありました。
MLの寂しさ(https://drm-opera.dev.java.net/servlets/SummarizeList?listName=dev)は驚くほどです。
上の疑問に答える文書を探しました。http://www.openmediacommons.org/collateral/DReaM-Overview.pdfのpage9に次のような記述があります。
The DRM player must be secure such that unauthorized use of content is prevented. Typically, the player environment will have secure storage and execution environments, where keys and decrypted content cannot be accessed by unauthorized clients.
プレイヤー自身あるいはその実行環境がオープンソース、というのは想定外でしょうか。良く分かりません。
(*)かつてはDigital Rights Managementの略でしたが、最近はDigital Restrictions Managementの略です。
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Re:DRMとオープンソースは共存可能?
>ソースがあれば、復号化されたコンテンツを取り出すことは難しくないはずです。
そうですよね。
何かコンテンツを守れる魔法でもあるんでしょうか。