Google Developer Dayレポート
Google Developer Dayに行ってきました。 - http://code.google.com/events/developerday/jp-home.html
午後最初のセッションはGoogle Maps API Introductionでした。講師のChris Atenasioは若い白人で金髪で長身のハンサムガイでした。同時刻の別セッションでは、美人のソフィア(おまけ参照)が講師だったようです。日本人向けのサービスでしょうか。サービスは冗談ですが、講師は全体的に聞き取りやすい英語を話しました。
Chrisの話はGoogle Maps APIの初級の話でした。Google Maps APIのチュートリアルを読んだことがあるので、特に目新しい話題はありませんでした。内容は明瞭でしたが、所々、自分の話したいことを一方的に話す、技術者にありがちなプレゼンでした。例えば、唐突にJavaScriptのクロージャの話を始めました。引数で渡るローカル変数のスコープがうんぬん、とか突然話されても、会場の半分ぐらいはおそらくついていけていないはずです。他にも、サンプルコードから話が脱線して、データをコードから分離して変化に強いコードを書く話とかします。そこを言いたい気持ちは良く分かりますが、セッションの趣旨とはまったく関係ありません。極めつけは、最後に巡回セールスマン問題の例を出したくだりです。Google Mapsで可視化して、人間に解かせる、というオチです。あれは「人間に解かせるのかよ!」とツッコミを入れるべきなんだろうと思っていますが、もちろん誰もそんなことはしません。全般的に、微妙に空回り感のあったプレゼンでした。Chrisは日本人はシャイ、ということを学ぶべきでしょう。
次はKMLの話でした。講師はBruno Bowden。冒頭、日本語で挨拶しました。たどたどしくも一生懸命に日本語で挨拶する姿が会場の多くの日本人の心をつかんだようで、挨拶が終わると拍手まで起きましたが、その程度で、ぼくの心はつかまれません。日本人が英語で挨拶しただけで拍手されますか?、と拍手した日本人に厳しく問い詰めたい気分です。Chrisが言うように(後のAdamも同様の発言を繰り返しますが)、変わりやすい部分をデータに追い出して、コードはデータを入力として読み込んで動く、というアーキテクチャは実に正しい姿です。何も文句はありません。KMLが普及するか、と問われれば、たぶんイエスな気がします。理由は、他のデータフォーマットを使う理由が無いからです。
次はRyan BoydのGDataの話でした。GDataの話は、AirOneでGoogle Calendarのデータを取り込む機能のために調査したので、セッションで話された内容は既に知っていました。GDataはAtomベースの技術です。ぼくは、基本的に、特定の技術の善し悪しをそんなにすぐには判断しません。良いか悪いか判断するためには、まず正しく理解する必要があると思っているからです。好きか嫌いはもっと早く判断を下せます(変わる可能性も高いですが)。現状、Atomに対してぼくは好意的です。少なくとも、SOAPに対する第一印象よりAtomに対する第一印象の方が良いです。もっとも、SOAPもCORBAよりは印象が良かったのですが。
最後はAdam SchuckのGoogle Maps Gadgetsの話でした。個人的には、一番目新しい話でした。もう少し調べてから何か書きます。
おまけ; ソフィアリスト(なぜか微妙な角度ばかり)
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