2009/07/07
アンケート駆動開発
アリエルの開発プロセスの中には昔から続くものと紆余曲折のあったものとあります。
昔から続くもののひとつがドッグフードモデルです。作る前に詳細な仕様を詰めることに時間を費すよりも、動くモノを早めに作ってみんなで使ってフィードバックを早めにあげましょう、というスタイルです。書籍「達人プログラム」で言う、せん光弾モデルです。
うまく機能している気がしていましたが、意外に不満があるようでした。
フィードバックをあげる側(開発者以外)として、意見をするタイミングが分からない、意見したら既に手遅れだった(リリース間際なので直せません)という不満です。
フィードバックされる側(開発者)からは、作って社内で使えるようにしても何の反応もない、という声も聞いたことがあります。
この問題は意外に根が深く、過去、予定機能の発表をしたりデモをしたり掲示板でアナウンスしたりしましたが、決め手がありませんでした。
自分のアイディアではないのですが、機能を追加したらアンケートで感想を聞いてみてはどうか、という意見がありました。これはありかもしれません。
掲示板で新機能のアナウンスがあっても、率直に言ってしまうと、大半の機能は可もなく不可もなくという感想しかありません。「可もなく不可もなく」なんて感想を掲示板の返答には書きづらいわけです。アンケートで、好きか嫌いかなら選べそうです。好き嫌いではなく○×△でもいいですが。
これをアンケート駆動開発と呼ぼうと思います。
「オホーツクに消ゆ」でアドベンチャーゲームにコマンド選択式を導入したぐらいの革命かもしれません。
どうでもいいですが、今でも「デゼニランド」のpolishが忘れられません。ゲームの答えを知るために雑誌を買うという信じられない不毛な時代でした。
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