lennyにしたけれど
久しぶりにrailsでも触ろうか、せっかくなのでバージョンも上げようか、せっかくなのでrubyもバージョンを上げようか(1.8系ですが)、それならDebianのバージョンも上げようか、という回りくどい理由でDebianをetchからlennyにしました。
sargeにしたのが2005年。
etchにしたのが2007年。
2年前のPCからは買い換えています。今のPCはetchを新規にインストールしたPCです。このため、potatoからetchまで続く歴史は途絶えてしまいました。
アップグレード手順は次のような感じです。
最初に/etc/apt/sources.listファイル内のetchをlennyに書き換えます。一応、記載サイトにアクセスしてlennyディレクトリの存在をチェックしておきます。
rootユーザで次のように実行します。
# aptitude update # aptitude install apt # aptitude install aptitude # aptitude safe-upgrade # aptitude dist-upgrade
ポイントはsafe-upgradeとdist-upgradeをそれぞれ新規インストールがなくなるまで繰り返し実行することです。バッドノウハウですが、一回の実行ではすべての依存関係がうまく解決できないことがあります。だいたい2回、まれに3回実行することで、必要なインストールがすべて終わります。
メジャーアップグレード後のリブートはどきどきします。2005年のsargeの頃はカーネルが起動しなくても慣れたものでしたが、最近、カーネルが起動しない状況に出会うことがないので、心の準備がありません。
特に問題もなく起動しました。以前と同じ解像度でXも起動しました。ネットワークも動きました。当たり前じゃないかと思うかもしれませんが何があるか分かりません。動かなくなっても最終的にはどうにかできる自信はあるのですが、率直に言って、作業が不毛すぎて時間を費やす気になれません。
ほとんど何の問題もなくアップグレードできましたが、ひとつだけ問題がありました。Xの描画が微妙に遅くなったのです。初めからこの速度なら我慢できる描画速度ですが、アップグレードで遅くなったというのが納得できません。
チップセットは以下です。ログ(/var/log/Xorg.0.log)を見る限りデバイスまわりの検出の問題ではありません。
$ lspci |grep VGA 00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation 82945G/GZ Integrated Graphics Controller (rev 02)
試行錯誤の末、/etc/X11/xorg.confで次のようにTilingを無効にするとマシになりました。
Section "Device" Identifier "Configured Video Device" Option "Tiling" "false" EndSection
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