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コミッタ制度

3年以上前ですが(http://dev.ariel-networks.com/blog/inoue.php?blogid=2&archive=2004-5-14)、Linusの驚異的作業量の記事を書いたことがあります。余談ながら、この時代、まだBitKeeperとLinusの蜜月時代でした。

一般的に、オープンソースでは、コミット権限を持った人(コミッタ)とそうでない開発者を厳密に区別します。インターネットには、スキル的にも人間的にも信用できない人がいるので、当然の仕組みです。もちろん、(ほとんどの場合)ソースを手元でいじるのは自由ですし、自分ブランチを作るのだって自由です。しかし、何が本家かはよく分からない部分もありますが、まあ本家と呼ばれるソースツリーがあるなら、そこへのコミット権は限定した開発者だけに与えるのが普通です。

アリエルでは、伝統的に、入社した開発者には最初からコミット権限を与えています。インターネットと違って、スキル的にも人間的にも信用できるだろう、と思われる人を採用しているので、ある意味では普通の仕組み、とも言えます。ただ、何か信念を持ってそうしているかと言えば、そうでもなく、どちらかと言えば惰性でこうなっています。

試験的に、これから入社する開発者に対して、コミッタとそうでない人を分けてみようと考えています。

これによって開発者間にヒエラルキーを作りたいわけではなく、どちらかと言うと、新しく入ってきた人の救済のためです。入社して最初のうちはコミッタにパッチを送って、コミッタがコミットするシステムです。

コミッタがもういいだろうと思えば、あるいは嫌になれば、その人にコミット権を与えます。多くのオープンソースでは、この敷居は結構高いですが、アリエルではここをそんなに高くする気はありません。予想ですが、せいぜい一ヶ月後には与えることになると思います。

ソフトウェアが歴史を持って規模が大きくなると、途中から参加した開発者は最初まごつきます。ある規模感になれば、能力は関係なく誰でもそうです。却って能力の低い開発者の方が、副作用があることに気をまわさないので、一見、作業の立ち上がりが早くみえることもあるぐらいです。

最初にコミット権が無ければ、多少、心理的負担が減ると思います。事情を知らない新参者のコードによる品質低下も防げます。

試験的なので、うまくいかなければやめます。

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