理想のコミュニティウェア

福島英俊

　コミュニティウェアとは、何らかの興味、関心、目的などを共有する人々が、オンライン上でコミュニケーションを行うためのソフトウェアのことを指します。コミュニティウェアという言葉は、あまり、使われていない言葉ですし、世間一般で、固まった定義はなされていないと思いますが、とりあえず、そう決めます。

　このように定義した場合、ニフティのフォーラム、2ちゃんねる、mixiなどがコミュニティウェアということになるかと思います。しかし、これらのソフトウェア・・・というよりもシステムには、明らかな欠点があります。それは、その存続が、1台のサーバー（実際には複数台だとは思いますが）に依存しているということです。

　オフライン上の実世界のコミュニティであれば、これほど、そのコミュニティの存続があるたった1つのものに依存することはないと思います。実世界のコミュニティであれば、その存続は、そのコミュニティに集う人々が決定します。

　この問題を解決する良い方法はないものでしょうか・・・。そう、P2Pであれば、この問題を解決することができます。実際に、普及し、成功したP2Pのコミュニティウェアといのは、まだないと思いますが、P2Pであれば可能です（skypeは、コミュニケーションウェアとは呼べると思いますが、コミュニティウェアとは呼べないと思います。ファイル交換ソフトも、当然、違うと思います）。

　今は、残念ながら、世間一般的には「P2Pと言えばファイル交換ソフト」ですが、いずれは、「P2Pと言えばコミュニティウェア」になるかもしれません。

オープンソース（GPL）のSNSエンジンです。試してはいませんが、かなり完成度は高そうな印象を受けます。

http://docs.openpne.jp/

携帯版は累計１５０機種以上でテスト（Ver1.6実績）されているというのが、すごいですね。
今月号のオープンソースマガジンにも記事が掲載されています。

開発を主導しているのは、有限会社手嶋屋で、会社としては、SNSのASPサービスで利益を上げるモデルのようです。

http://www.tejimaya.com/

自宅で入れてみようかな・・・。