アリエルは元外資系(旧ロータス)の社員だった人たちが作った会社です。外資系のソフト会社、特に開発のイメージは、妙にアメリカナイズされている印象があります。ロータスにいたころは、ハロウィンパーティで仮装したりしていました。開発部長の井上さんはアメリカに数年いたりして、異国情緒が漂っていそうです。

でも、実際のアリエルは少しもアメリカナイズされていません。社長が日本人のくせにちょっと日本語が変ですが、それ以外はいたって日本的です。ロータスにあったようなハロウィンパーティはありませんし、もちろん、仮装なんてしません。ロータスにいたころにクリスマスパーティがあったかどうか覚えていませんが、アリエルではクリスマスパーティがありません。

日本的といえば、お花見すらも最近はないようにおもいます（今年はなかった）。アリエルはアメリカ的とか、日本的な企業という前に、イベントに興味がない会社なのかもしれません。

アリエルではクリスマスパーティはありませんが、年の最後の最後で仕事納め会があります。仕事納めは明日です。これは、ロータスからの伝統で，以前社長を勤めていた栗村さんが主導していました。栗村さんが会社を去った後もこの行事だけは続いています。

通常は夕方(3時か4時ごろ）から始まります。会社の会議室の一つを使って，アルコール(ビールやワインなど）とピザが振る舞われます。お寿司はかかせないアイテムですが，これは大谷さんのわがままでそうなっているようです。

例年はこの会の前ぐらいまでに各自の机の周りを自主的に掃除したりしていましたが，今年ははもさん主導で、会社の有志によるオフィス全体の大掃除があるみたいです。

冬休みもあっというまに終わり、今日からまた、業務が再開しました。でも、今週はまだ、冬休みの人が多いのか、いつもの半分ぐらいの人しかいませんでした。

開発も今日から正式に新しい体制になりました。大きな変更は、新しいプロジェクトへ人が大量に投入されたことと、AirOneのサポートが今までは福島さんだったのが、はまぎしさんになったことです。はまぎしさんに調査を頼むと、とても深いところまで調査してもらえるので、心強いです。また、はまぎしさんは，サーバやネットワークの設定、管理に詳しいので、迅速に対応してもらえます。

新しいプロジェクトでは、大谷さんが勝手に標準の開発環境をEclipseにしていしまいました。おじさんなのに若者ぶって、Eclipseを使っている姿が痛々しいです。リファクタリング機能は便利だと言っていますが、使い込んでいるかはわかりません。でも、設定などをバージョン管理ソフトにいろいろコミットしたりしていて、何をやっているか不明な人です。

井上さんも大谷さんと同じようにおじさんなので、Eclipseを使えません。彼はかたくなな人なのでemacsしか使えません。

会社の何人かはEclipseをセットアップしようと試行錯誤しています。大谷さんはEclipseの使いかたのドキュメントを書いて、みんなに読めと言っておきながら、そのドキュメントをSubversionにコミットし忘れています。彼は、コミットし忘れが多いので困ります。

いろいろありますが、今年もアリエルをよろしくお願いします。また、「ありえるたん」を書いてくれる人がいたら連絡ください。大谷さんが「ありえるえりあ」のトップページに「ありえるたん」をのせてくれると思います。

今日はanakaさんは風邪で休みです。社内では，大谷さんを中心に「anakaさんは本当に風邪で休みなのか？」という疑惑が浮上しています。昨日はanakaさんはとても元気だったことと，年末にDual CoreのAMDをanakaさんが注文したらしいということが疑惑の元になっています。そろそろ、注文したPCがanakaさんの手元に届く時期なので，今日届くことになっていて，そのため，家でPCが来るのを待っている、さらに、そのあとセットアップして古いPCの環境の移行などで、今日は急がしんだと思います。

anakaさん、速くPCをセットアップして会社に来てください。

はまぎしさんがIPv6方面の怪しい人たちと何かを企んでいるようです。 どこからかカメラを持ってきて、オフィスを24時間監視してIPv6のネットワークに流すと息巻いています。

井上さんが「IPv6で24時間カメラ中継は恰好良いですね、どこに設置しますか」と、はまぎしさんと相談していました。そこに来た大谷さんが、「何が凄いのか全然分からない」と言いました。大谷さん世代が大学生の頃、Webは始まりました。大谷さんによると、始まった当初からWeb上での中継は存在したそうです。1994年の話です。井上さんは悲しそうに「IPv6だから恰好良い」と言い返しましたが、大谷さんは「くだらない」と一蹴していました。

大谷さんは自分をEclipse世代に見せようとしていますが、しょせん、xmosaic世代です。

はまぎしさんはカメラをどこに設置するのでしょうか。近いうちに、IPv6でアリエル社内を24時間監視できるかもしれません。

大谷さんの独断と偏見で新しいプロジェクトはSubversionでソースコードを管理するようになりました。TortoriseSVNはaprがAirOneの競合するので使えません。SubversionのクライアントもEclipseで行うことになりました。Javaのプロジェクトなので，開発環境もEclipseです。すべてEclipseで管理できて，大谷さんは満足そうです。井上さんのようにemacsの世界をかたくなに守りつづけるおじさんもいますが，新しい世界に適応しようとしてできなかったおじさんもいます。その一人が開発マネージャという偉い立場の人(須崎さん)でした。

須崎さんはCVSの世界から抜けきれていません。ファイル名を変更する場合もSubversionのmoveではなく、delete, addを無意識に行っています。Eclipseが悪いと言い張っていますが，僕は新しい世界に適応できないんだと思います。大谷さんはそれをみて笑っていましたが，大谷さんも単に適応しているふりをしているだけで、よくわかっていないんだと思います。

開発環境がSubversionやEclipseに変わったついでに、大谷さんはBugzillaから別のBTSに移行してしまいました。大谷さんが言うには「独自のフィールドが追加できないのは使えない」と言うことでした。僕はBTSがなんでもいいのですが、須崎さんはBugzillaを懐かしんで，大谷さんの目を盗んでBugzillaに戻ろうとしています。

おじさんたちにとっては、新しい環境になじむのは大変なようです。

去年まで温厚だった開発マネージャが「今年は，鬼になる」と宣言されたのが，つい先日のことです。anakaさんは厳しい人です。井上さんは恐い人です。大谷さんは頑固な人です。

そういうことで，今年のアリエルには仏がいません。いなくなってしまいました。今年のアリエルはどうなるんでしょうね。新たな戦いの幕開けです。