第一回アリエル開発合宿
○ はじめに
10/30(土) - 31(日) に主にアリエル関係者の若者達による開発合宿 (以下、アリエルキャンプ) が行われた。今回のアリエルキャンプは、それぞれ得意分野を生かしてアイデアを出し合ったり、情報交換を行う事、また普段とは違う開発に集中できる場所において、集中して開発を行う事、そして各人の夢を語り合う事をテーマに行われた。このテーマは、合宿前に今回の合宿を主催してくれた松山さんが掲げたものだが。振り返ってみれば、これらのいずれの目的も達成できたのではないかと思えるような、実に中身の濃い 2 日間であった。
以下では、今回合宿に参加したメンバーと、各々の開発テーマをそれぞれ載せる。尚、最終的な成果報告は別途記載する。
○ 合宿参加メンバーと紹介
今門さん (*1):
Emacs を愛して止まない気さくな青年。Emacs Lisp の他に Perl や PHP で Web 開発をしている。Perl でメソッドなどの補完機能を実現する "perl-completion.el" や、バッファの検索を便利にする "anything-c-moccur.el" を始め、多くの Emacs 拡張を開発。
大山さん:
フルスクラッチ OS "Onix OS" の作者で、"Sodex OS" のコミッタでもある。また GNU/Linux カーネルをハックした省電力モジュールを開発 (IPA 未踏本体採択) 。司会やプレゼンが大好きという性質をもつ。IPA 未踏スーパークリエイター。
浜辺さん:
UI のマジシャン。システムデザインに精通し Ariel MultiScheduler の Version 4.x の UI システムを統括。また、同グループウェアの UI 刷新に伴うメジャーアップデートの功労者。現在は ヤフー (株) で活躍中。
深町さん:
アリエル・ネットワーク (株) エンジニア。多彩な Lisp 方言を操るハッカー。Common Lisp に Arc や Clojure の機能やアイデアを取り入れた "Un-Common Lisp (uncl)" や S 式で記述するプレゼンテーションツール "L5" などを開発。
藤田さん:
「好きな言語は C++ で嫌いな言語は C++ 」という生粋の C++er。最近は値の範囲を抽象化して操作するライブラリ、pstade::oven のコミッタとして活躍している。また大学では GPGPU による高速な連立方程式ソルバを研究している(使用言語はもちろんC++)。
松山さん:
職人的なgccハックからHaskellを使った優雅な高階プログラミングまで。中日ドラゴンズ、荒木も顔負けの広い守備範囲を誇る男。プログラムや文章からは達観した人生観を持った熟年のプログラマを連想させられる若干22歳の青年。IPA未踏スーパークリエイター。
(*1) : なお今門さんは、合宿開始時点で謎の病で入院しており、2日目から途中参加
○ 各人の開発内容
大山さん:GA と L-system を利用した NN 構造の最適化プログラムの作成と話者認識への応用
浜辺さん:大規模 json を高速且つ効率的な探索を行う JavaScript エンジンの開発
深町さん:Common Lisp でイベント駆動プログラムを作成するプラットフォームの開発
藤田さん:並列処理を意図しないプログラムを並列処理に自動変換するプラットフォームの開発
松山さん:商用利用を目的としたソーシャルアプリケーションの開発
○ まとめ
今回の合宿では。各人が目標を設定し、それにむけた作業を短時間で集中して行い、またお互いに知恵を出し合って良いモノを作るという目的達成の過程は良かった点であった。
ただ、全体的に各人が最初に設定した目標が、合宿期間中に必ずしも達成できなかった点は、今後どのような工夫をする事によってそれに近づくことが出きるのかを十分に検討し、次回以降の合宿内容に反映させたい。
また今回は、主にアリエルの関係者によって構成されていたが。次回以降は、コミュニティーや社外の技術者を交えた形で交流や開発協力を行いたい。
○ おまけ (合宿の様子)
開発の様子
本気になった時のコーディングスタイル
ReadBull で気合を入れる
レビューの様子
ストリートコーディング
退院後に駆けつけた今門さんと合流。某ファミレスでの反省会の様子
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- 開発
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