なかやま

ロボット法と三原則

「鉄腕アトム」のロボット法と、Issac Asimovのロボット三原則は本質的に別物ですが、混同している人もいるようなので、覚え書き代わりにメモを残しておきます。

ロボット法は、ロボットが人間を傷つけてはならないこと、人間に服従しなければならないこと等を定めています。ロボット三原則も字面だけ追えば似たようなことをロボットに要求しています。
しかし、ロボット法が法律であり、ロボットを外部から律するのに対し、三原則は内的かつ違反することができない本能のような存在です。
ロボットがロボット法に違反した場合、そのロボットはロボット省から追われる存在になります。一方、ロボットに三原則違反を要求するのは、人間に一生呼吸するなと命令するようなもので、それに応えるのは不可能です。つまり、違反することはできません。

この違いは手塚治虫とAsimovの作家性の違いに由来すると思われます。
手塚が、アトムに登場するロボットを社会的弱者のカリカチュアとして描いていたのに対し、Asimovは人間とは異なる論理を持つ存在としてとらえていました。これがロボット法と三原則の違いにつながっていったのでしょう。ドラマ性という点では手塚のアプローチの方が効果的ですが、SF的な感動に関してはAsimovが一枚上です(Asimovには三原則を通して、人間とは何かを考察する作品がいくつかあります)。


どうでもいいことですが、映画の「i, ROBOT」というタイトルは、Apple社製のロボットが登場しそうでアレな感じです。たぶん、US Robot & Mechanicalman社製なんでしょうけど。
posted at 210539腱 on 2004綛0905 by nakayama - Category: SF

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