Personal tools
You are here: Home コラム 技術コラム TestLinkの概念とユースケースの整理
Document Actions

TestLinkの概念とユースケースの整理

テスト管理システムTestLinkの概念とユースケースを整理しました。

書いていないこと

  • インストール方法やセットアップ方法
  • テストケースの書き方、テストのやり方
  • バグ報告の書き方、BTSとの連携

これらは、下記のリンク先を参考にしてください。

概念

[テストプロジェクト(test project)]
  [テスト仕様(test spec)]
    [テストスイート(test suite)]
      テストケース文書(test case)
      テストケース文書
    [テストスイート]
    [テストスイート]
      [テストスイート]
          テストケース文書
  [テスト計画(test plan)]
    ref-テストケース文書
    ref-テストケース文書
  [テスト計画]
  [要件仕様(requirement spec)]
    要件文書(requirement)
    要件文書
  [要件仕様]
  • インデントは概念上の階層関係を示しています
  • 複数書いてある項目は、複数存在しうることを意味しています
  • [foo]はコンテナ的な概念を示しています

テスト実施の概念

[テスト計画]
 「実行」画面: テスト実行者が実行結果を書き込む操作のため
 「結果(レポート)」画面: テスト管理者が実行結果を見る操作のため

補足

  • 「テストケース文書」に最低必要な内容は、テスト手順と期待値
  • 「ref-テストケース文書」は「テスト仕様書」下のテストケース文書への参照
  • 「ref-テストケース文書」には「テスト実行者」および「テスト結果」が紐付く
  • 「テストスイート」はテストケース文書のカテゴリ機能(階層化可能)
  • 「テストケース文書」は「要件文書」へのリンクを持てる(テストケースと要件文書の関係は、多対多)
  • 「要件文書」の集合が「要件仕様」

解釈

  • [テスト仕様]は全テストケースの(スタティックな)レポジトリ
  • [テスト仕様]下は「テストスイート」で階層化
  • 「テスト計画」はレポジトリから任意個数の「テストケース」を取り出して生成
  • 「テスト計画」に組み込んだ「テストケース」にはテスト実行者が紐付き、実行結果が紐付く

作業フロー

TestLinkの構造に従うなら、次の順序で作業するのが素直([]内は対応する画面のメニュー名)(要件は省略)

テスト管理者の最初の仕事:

  1. テストプロジェクト作成 [テストプロジェクトの管理]
  2. テストスイートで適切に分類しながらテストケース群を作成 [テスト仕様/テストケースの編集]
  3. 開発に応じて、適宜、テスト計画を作成 [テスト計画の管理]
  4. テスト計画に必要なテストケースを組み込む [テスト計画の内容/テストケースの追加]
  5. 各テストケースにテスト技術者を割り当てる(アサイン) [テスト計画の内容/テスト実行のアサイン]
  6. テスト計画書を作成して偉い人に提出 [テストレポートとメトリクス]

テスト担当者の日々の仕事:

  1. アサインされたテストを実行して結果を記入 [テストの実行]

テスト管理者の日々の仕事:

  1. テスト実行の状況確認 [テストレポートとメトリクス]
  2. 必要に応じてテスト計画の見直し

テスト管理者の終了後の仕事:

  1. テスト報告書を作成して偉い人に提出 [テストレポートとメトリクス]
  2. 要件とテストケースを紐付けていれば、失敗の多い要件がわかるかもしれない?

その他の概念

  • テストケース文書のバージョン: 個々のテストケースの履歴管理が可能
  • ビルド: テスト実行結果から参照される(自動的にリンク)。原則はビルドとテスト計画は1対多の関係になる(テスト計画はひとつのビルド(バージョン)に対応する。テスト対象製品のバージョンが変わるならテスト計画を新しく作るべき)
  • マイルストーン: 期日とテスト進捗の達成率の目標値を設定可能
  • キーワード: テストケース文書に付与できる任意文字列(検索や一覧フィルタ用)

UIの問題点

- どこにいるのかわかりづらい
 => ナビゲーションの原理
  1. 右上のプルダウンメニューでカレントテストプロジェクトを選択
  2. 画面全体は、カレントテストプロジェクトのコンテキスト(メニュー)になる
  3. カレントテストプロジェクトのコンテキスト内の右上のプルダウンメニューでカレントテスト計画を選択
  4. 画面右側は、カレントテスト計画のコンテキスト(メニュー)になる

- テストケース文書作成の導線がわかりづらい
 => 現状の手順
    1. 「テストケースの編集」を選択
    2. ツリーのルート(プロジェクト)を選択
    3. 子テストスイート(フォルダ相当)を作成
    4. 明示的に「ツリーの更新」が必要 (これはバグかも)
    5. ツリーからテストスイートを選択
    6. テストケースを作成

- テストケース文書をテスト計画に組み込む導線がわかりづらい
 => 現状の手順パターン1 (移動対象を選択して移動先を指定するパターン)
    1. 「テストケースの編集」を選択
    2. ツリーからテストケースを選択
    3. 「テスト計画に追加」ボタンをクリック
    4. 選択画面で対象のテスト計画を選択
        
    現状の手順パターン2 (移動先を選択して移動対象を選択するパターン)
    1. テスト計画/テストケースの追加を選択
    2. プルダウンメニューで移動先のテスト計画を選択
    3. ツリーからテストスイートを選択
    4. テストケース一覧で対象のテストケースを選択して、「追加」ボタン

Copyright(C) 2001 - 2006 Ariel Networks, Inc. All rights reserved.