井上

2005・09・26

WinMXの反応

会社の若者バイトのひとり(名前は伏せます)がWinMXユーザです。WinMX停止の感想を聞いてみたかったのですが、明日休むという連絡がありました。

WinMXのアーキテクチャに詳しくは無いですが、Napsterのような中央インデックスサーバは無いはずです。その割にはあっさり止められたな、という印象です。聞くところによると、最初につなぐノードの一覧を受け取る処理(ブートストラップ処理)が必要で、その取得に失敗すると、どこにもつなげなくなるようです。ブートストラップ処理が失敗した場合、ローカルにキャッシュしておいたノードにつなぐようになっていれば、そう簡単に死なないネットワークになったのではないか、と想像します。が、そもそも、簡単に死なないネットワークを目指していたわけではないのでしょう。ところで、今まで気にしていませんでしたが、WinMXを開発、配布していた会社は何が目的だったのでしょう。営利が目的だとして、WinMXの開発のどこで利益を得ていたのか良く分かりません。

Slyckの反応はどんなものかと見てみました。Resurrecting WinMX(意訳:WinMXの甦生)なんて記事がありました。ブートストラップ処理を行うサーバを誰かが立てて、www.winmx.comがそこを指すようにしたhostsファイルを配っています。このやり方では、このサーバが止まるとまた終わりなので、短い延命だと思います。
2005 09 26 22:42 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・25

wxWidgets2.6.2 released

http://www.wxwidgets.org/
v2.6.2がリリースされていました。

地味でも、こういう作業の積み重ねの歴史が世界を創ります。
2005 09 25 23:32 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・21

自動化と非同期

昨日の続きです。
どこに違和感があるのかを考えて、「自動化」がひとつのキーワードだと考えました。ぼくの中では「自動化」と「プッシュ技術/的」は等価では無いですが、ふたつを等価のように見なす視点があるようです(他人の視点なので、悪いと主張する気はありません)。当然ながら、自動化を否定しているつもりはありません。

自動化の実体は、ある意味、プログラムそのものです。この自動化する実体が、リモートマシンで動作しようが、ローカルPCで動作しようが、通信プロトコル的にpushだろうとpullだろうと、どうでも良いというのが個人的なスタンスです。現実的には、システム上どこでどう動作するかに優劣はあり、重要な要素のひとつです。更に、ぼくは、システムの制御を自分ができることが、もうひとつ重要な要素だと考えています(*)。

もうひとつ。マウスでポチポチするのがプルで、そうで無いのがプッシュ、と見る視点もあると想像しました。ぼくが敢えてこのふたつを区別するなら、同期的動作と非同期的動作と呼び分けます。この対立軸なら、非同期的動作をより好ましいと考えます。理由は、時間に対してより自由度が高いからです。もちろん、すべてのソフトウェアが非同期的に動作すべきだ、という主張ではありません。向き不向きがあります。

自動的(automatic)、非同期的(asynchronous)と揃うと、もうひとつaを揃えて3Aと呼びたくなります。代理(agent)...もう一歩な感じです。


(*)自分が制御できることには、色々なレベルがあります。究極的には動作そのもの、つまりソースを改変できる権利です。rmsなら、これ以外のレベルは許さないでしょう。ぼくは、見たくないモノを見せられないですむ権利があれば、一応、許します。
2005 09 21 12:43 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・19

言葉の差が些細でも、気になる違い

ある概念をどう呼ぶかは気にしない、と言いながら、一方、言葉にやたらとこだわる時があります。行動に矛盾がありますが、言葉そのものではなく、その言葉の裏に潜む理念が違うと、その言葉に乗れません。

直截的に書いたことは無いかもしれませんが、ぼくは「プッシュ技術」が嫌いです。最近嫌っているわけではなく、ポイントキャストやアクティブチャネルがあったころから嫌いです。理由は、プッシュ技術が、自分の見るものを他人にコントロールされる志向の技術だと感じるからです。ぼくは、自分の見るものは自分でコントロールしたいと思っています。これをP2P的と呼ぶかは些細な言葉の問題としても、プッシュ技術とは正反対の志向です。
P2Pとプッシュ技術が、PC側にロジックがあることの類似性で語る人がいますが、そういう場で、ぼくはたいていネガティブな反応をしています。その類似性は重要では無く、ぼくが重要だと思っている観点(誰が制御権を持つか)では、正反対の志向だからです。

自分が制御権を持つ理念が満たせればP2Pにはこだわらない、とも言えます。この辺の関係は、昔、書いたことがあります。PC側にロジックがあることは、理念を満たすための手段として有効だという認識です。

AirOneがこの理念(自分のモノは自分で制御する)に従って作られていることは偶然ではありません。最近、理念では言葉が重いので、この辺を「メソッド」と呼べ、と言う人もいます。

実は、「ポータル」という言葉にも、プッシュ技術に近い嫌悪感(自分の見るモノが他人にコントロールされる感じ)を持っています。そんなわけで、最近、言葉に突っかかることが多いです。


念のため。
言うまでもありませんが、個人の理念と会社の戦略は常に一致するわけではありません。
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2005 09 19 23:51 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・17

結局、gnuplot

今年の1月にデータ可視化の話を書きました。

スクリプト系言語でグラフを描く方法などを色々試しましたが、最近、gnuplotでいいか、という気分になりつつあります。今更、gnuplotか、という声も聞こえてきそうです。

横軸に時間、縦軸に実測値というグラフを描きたい局面が多いのですが、gnuplotだと簡単です。gnuplotで時刻データを扱うには以下のサイトを参考にしてください。

http://t16web.lanl.gov/Kawano/gnuplot/datetime.html


今、狙っているのはGraphvizです。ツールがそれぞれ独自の(変態)言語を持つのはUnix文化らしくて良いですね。AirOneの外部制御手段は、XMLの設定ファイルだけです。ツールにも知的な印象とそうでない印象があるとすると、XML設定ファイルはかなりバカっぽい印象があります。

もしかしたら、そろそろ、誰かがビューの制御を言語化してくれるかもしれません。
2005 09 17 01:54 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・16

AirOneの予定招待のメール送信に些細なバグ発見

昔、グルースケジューラというコンセプトを発表しました。
理解して賛同してくれた人はほとんどいませんが、マルスケは密かにこの線に沿った進化を続けているつもりです。

マルスケとメールの連携は重要な進化だったと思っています。マルスケから、非マルスケユーザにメールで予定の招待を行える機能です。
このメールにゴミ文字がでるバグが見つかりました(もう修正済みです)。本文が化けるわけでは無いので実害は無いですが、今まで誰も指摘してくれませんでした。使っている人が少ないのでしょうか。残念なことです。

グルースケジューラ的には、メールで送った予定招待で、次のようなことができると良いと思っています。ひとつは、iCalデータ(フォーマットは標準的であれば何でも良いですが)を添付して、非マルスケユーザが簡単に自分のスケジューラソフトに予定を取り込めることです。もうひとつは、予定招待メールで「了解」か「拒否」を選択可能にして、その回答が送信者(マルスケユーザ)に戻る機能です。技術的な実現方法はどちらも分かっているのですが、微妙な問題はあります。前者の場合、iCalフォーマットはどうなんだ、という思いがあります。多くのスケジュールソフトがサポートしつつも、みんな止めたがっているのでは、という気もします。後者の場合、HTMLメールの「了解」や「拒否」をクリックさせる形になりそうですが、今時、HTMLメールのリンクをクリックさせるのはダメでしょう、という思いがあります。

現在のマルスケのスケジュール調整は、招待者側が空き時間検索などで空き時間を見つけて、相手を招待して、返答を待つ形です。その後のユースケース分析で、これは違うのではないかと感じています。招待者側がいくつかの候補日を提示して相手に選択させるのが、スケジュール調整の正しい姿だと思います。
2005 09 16 05:19 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・15

第2世代XML-DBらしい

@ITの記事を読みました。
http://www.atmarkit.co.jp/fdb/single/04_tx1/tx1_01.html

川俣氏のおおげさな物言いは少し鼻につきますが、言っていることは悪くないと思います。

第1世代XML-DBと分類されてしまったソフトが、クズ扱いされています。広告に結びつくことが無い、外国のソフトやオープンソースのXML-DBを選んで第1世代と呼んでいる気もしますが。

当然ながら、記事は良いことばかり書いてあります。記事をひとつ読んだだけで信用するほど素直では無いので、内容に関しての言及はしません。雰囲気的には、全文検索エンジンがXMLの構造を少し知っている、と表現するのが妥当のように見えます。逆に言うと、既存の全文検索エンジンに少し皮をかぶせると、XML-DBにできそうな気もします。


AirOneのコンテンツはXMLで保存しています。XMLの選択が間違いだとは思っていませんが、パフォーマンスの足を引っ張っているのは事実です。

http://www.atmarkit.co.jp/ad/toshiba_sol/tx10507/tx1.html

メモリ2GBでベンチマークです。AirOneも2GBのメモリを使っていいなら、パフォーマンスを余裕で1桁上げられそうです。
2005 09 15 03:07 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・11

Marcus Bains Line

GNOME 2.12の紹介記事を見ていると、EvolutionにMarcus Bains Lineという機能が追加されたとあります。

http://people.csail.mit.edu/rahimi/marcus-bains-line/

カレンダーに現在時刻を赤い線で出すだけのようですが、Marcus Bains Lineと言うと、無意味に恰好良く聞こえます。
2005 09 11 23:38 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・08

sarge化(debian)、no problemとは行かず

先週、会社で雑談していると、まだ家のPCがwoodyであることを罵倒され説教されました。

そういうわけで、先週の土曜にsargeにアップグレードしました。家の開発メインマシンです。このPCは、最初にCDでslinkをインストール後、ネットワークですぐにpotatoにメジャーアップグレード、約3年前にwoodyにメジャーアップグレードして、その後はtestingで細々とマイナーアップグレードしてきた経緯があります。はっきり言って化石のようなシステムです。
Debian自体がGNU/Linuxの進化から取り残されているような気がする中、更にそのDebianからも取り残されているというひどい有り様です。会社で説教されても文句は言えません。

手順はたいして面白くないので、続きで。

最新デスクトップ環境のスクリーンショット: sarge
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2005 09 08 02:37 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

JBuilder 2006のP2Pコラボレーション機能

ITProにこんな記事がありました。
「米Borland,PtoP コラボレーション機能を追加したIDE新版「JBuilder 2006」を発表」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/USNEWS/20050907/220695/

ITProが信用できるとは限らないので、ボーランドのサイトを見てみました。
http://www.borland.com/us/products/jbuilder/index.html

P2Pに関する情報はFAQに少しあります。
http://www.borland.com/resources/en/pdf/products/jbuilder/jb2006_faq.pdf

LAN内のユーザ発見にはJmDNSを使っているようです。multi-cast DNSのJava実装です。multi-cast DNSは、DNSから通信プロトコルのシンタックスとセマンティックスを拝借して、LAN内UDP broadcastでリソース(サービス)発見を行う通信プロトコルです。MSなら、同じことをするのにUPnPを使うでしょう、と言った位置付けの技術です。
LAN外のユーザ発見には、XMPPを使っていると書いてあります。XMPPサーバを立てる必要があります。FAQを読む限り、同じVPN内にいるユーザとのP2P通信を前提にしているようです。


似たソフトで、Sobalipse(SOBAとEclipseの組合せ)がありますが、状況が不明です。
http://sobalipse.sourceforge.net/
死んだのでしょうか?
2005 09 08 01:41 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・07

Picard(by OpenWengo)、yet anotherなskypeキラー?

# ワンパターンのslashdotネタ。

http://slashdot.org/articles/05/09/06/1345209.shtml?tid=185
の「Open Source Alternative for Skype」から
http://dev.openwengo.com/trac/openwengo/trac.cgi/wiki/WengoPhoneNG

以前のGizmoの時のslashdotの反応は今ひとつの印象(斜め読みなので間違っている可能性有り)でしたが、今回は、slashdotユーザの大好きなGPLです。今回は好意的な反応が続くのかと思っていると、意外にそうでもありません。オープンソースのVoIPソフトなんて珍しくもなんとも無い、と言った反感の気分が見られます。
2005 09 07 06:22 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・05

Tomcatがaprを利用。一方、aprのMLでは

Tomcatがaprを使うようになったようです。
http://jakarta.apache.org/tomcat/tomcat-5.5-doc/apr.html

"can use"なので、必須では無く、使わない選択肢もあるのだと思います。TomcatはJavaで書かれたサーブレットエンジンでaprはCのライブラリなので、JNIのラッパーを作ったようです。

一方、その頃aprのMLでは、Windowsの古いバージョン(具体的にはWin98,Me)のサポートを捨てるべきだ、という意見が挙がっています。まだ結論は出ていません。

Win98とMeは無かったことにしたいという気持ちは良く分かりますが。

2005 09 05 01:55 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))

2005・09・04

日本第二位のSNS関係者の招待講演

アリエルの開発は、毎週土曜日、自由参加の勉強会を開催しています。

今日は初めて社外の人を講師(名前は伏せて欲しいとのことなのでK氏と呼びます)に招いて話を聞きました。日本で二番目のユーザ数のSNSを運営している会社の人です。
技術的な話はあまり表に出せない部分もあるようで、ビジネスモデルと開発プロセスの話が主でした。

若くして開発マネージャとして成功したK氏の講演は、自信に満ちあふれたものでした。リーダーとしての心構えやコーチングの話は有益でした。
2005 09 04 00:06 - inoue - トラックバック(DISALLOWED (TrackBack))